獣医臨床皮膚科
Online ISSN : 1881-2236
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13 巻, 1 号
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原著
症例報告
短報
  • 小林 哲郎, 小林 由美子, 直井 昌之, 藪添 敦史, 関口 麻衣子, 桃井 康行, 岩崎 利郎
    2007 年 13 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/27
    ジャーナル フリー
    臨床症状および病理組織学的所見から3例の犬を多形紅斑と診断した。これら3例では腹部皮膚に難治性で遠心性に拡大する,環状で中心部に痂皮を付着した紅斑,および粘膜皮膚境界部,口腔粘膜,耳介内側に潰瘍形成が認められた。病理組織学検査では表皮-真皮境界部皮膚炎および表皮細胞のアポトーシスが認められた。病歴,薬剤投与歴,各種ウイルス検査および基礎疾患の探索からは本症の原因が認められなかったため,プレドニゾロンを中心とした免疫抑制剤による治療を行った。3症例中2例は治療に対する反応が乏しく一般状態の悪化とともに死亡し,1例はプレドニゾロンにはほとんど反応しなかったものの,シクロスポリンを追加投与したところ改善傾向を示した。
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