獣医臨床皮膚科

症例報告

スコティッシュ・テリアにおける鼻鏡の遺伝性化膿性肉芽腫および血管炎：アルゼンチンおよび米国で認めた新規2例

Eduardo A. Tonelli, Catherine J. Benson, Danny W. Scott, Adriana Duche ...

2009 年 15 巻 2 号 p. 69-73
発行日: 2009年
公開日: 2009/07/15

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.15.69

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鼻鏡の遺伝性化膿性肉芽腫および血管炎を若齢のスコティッシュ・テリア2例に認めた：アルゼンチンにて1例，米国にて1例。調べ得た限り，これまでデンマーク以外で発症した報告はない。1例は経口プレドニゾロンおよびシクロスポリンの併用療法が奏功した。

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皮膚に多発性腫瘍を形成した血球貪食性肥満細胞腫の猫の1例

太刀川史郎, 太刀川統子

原稿種別: 症例報告
2009 年 15 巻 2 号 p. 75-78
発行日: 2009年
公開日: 2009/07/15

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.15.75

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12歳，去勢雄の雑種猫が嘔吐・元気消失で来院した。来院5か月前に良性の皮膚肥満細胞腫と診断されていたが，来院時には全身の皮膚に大小の肥満細胞腫が多発し，肥満細胞血症を伴っていた。超音波画像診断では脾臓・肝臓に著変は認められなかったものの，針生検では多数の腫瘍性肥満細胞を認め，赤血球貪食像も頻繁に見られた。以上の所見より内蔵型肥満細胞腫と診断し，ファモチジンおよびプレドニゾロンにより治療を行った。症状は一時的に軽快したが貧血が進行し，末梢血中の腫瘍細胞の赤血球および血小板貪食像が認められるようになり，第26病日に死亡した。

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全身性アミロイド症を併発した後天性皮膚脆弱症候群の猫の1例

田中史彦, 安野恭平, 浅井厚, 筋師健, 大塚崇史, 永田雅彦, 代田欣二

原稿種別: 症例報告
2009 年 15 巻 2 号 p. 79-81
発行日: 2009年
公開日: 2009/07/15

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.15.79

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推定9歳の短毛雑種猫が臀部皮膚の裂傷を訴え当院を受診。臀部皮膚は菲薄化しており負荷をかけると容易に裂開した。血液検査で貧血と左方移動を伴う好中球の増加が認められた。皮膚病理組織学検査で表皮の菲薄化，角化亢進，真皮の萎縮や，コラーゲン線維の微細化等が認められ，猫の後天性皮膚脆弱症候群と診断した。第54病日に突然死亡し剖検を実施，脂質肺炎および間質性腎炎を伴う全身性アミロイド症が観察された。

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短報

ドキソルビシンの血管外漏出直後に複数の皮膚切開を実施し早期治癒が示唆された犬の1例

辻村聖志, 圓尾拓也, 並河和彦, 信田卓男

2009 年 15 巻 2 号 p. 83-87
発行日: 2009年
公開日: 2009/07/15

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.15.83

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多中心型リンパ腫の犬に対し，橈側皮静脈に留置しドキソルビシンを投与したところ約1.6 mg（投与量の約1/10）を血管外漏出した。漏出に気づくと直ちに18G注射針にて5 mm程度の皮膚切開を4ヵ所で実施し液体排出を試み，さらに5 mlの生理食塩水を局所に注射し漏出液体を排泄させた。その後，患肢の腫脹はあったものの一時的であった。第57病日に突然の患肢全体が腫脹し第63日に筋肉にまで達する潰瘍を起こしたが，第126病日には治癒した。潰瘍発現までの期間が遅延し，治癒までの期間も短かったことから，従来の処置と併用した複数の皮膚切開が有効であったと思われた。

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レター

タクロリムス軟膏を使用した犬の無菌性肉芽腫/化膿性肉芽腫症候群の1例

川野浩志, 小沼守, 関口麻衣子

原稿種別: レター
2009 年 15 巻 2 号 p. 89-90
発行日: 2009年
公開日: 2009/07/15

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.15.89

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