獣医臨床皮膚科
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20 巻, 3 号
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症例報告
  • Heather D. Edginton, Danny W. Scott, Emil Olsen
    2014 年 20 巻 3 号 p. 147-151
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    4歳,Nigerian Dwarf種のヤギが生後3週より気づいたかゆみを伴わない落屑性皮疹を主訴に受診した。本症例では臨床的に,大型白色で非固着性の鱗屑を略全身の皮膚に認めた。皮膚病理組織学的には非炎症性病変の所見を呈し,稠密な正角化性の角化亢進が認められた。本症例ではビタミンAの経口投与により鱗屑が85%減弱し,有害事象に関する報告は聴取されなかった。本症例はヤギに発症した魚鱗癬に関する初めての報告である。ビタミンAの経口投与はヤギに発症した魚鱗癬の管理に有効と考えられた。
  • 近藤 仁, 清水 篤
    2014 年 20 巻 3 号 p. 153-157
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    猫の足底に限局した石灰沈着症は稀な皮膚疾患である。今回我々は本症に罹患した2例を経験したのでその概要を報告する。症例は,慢性腎不全の高齢猫2例で,両後肢肉球に,膿瘍の自壊を伴う境界明瞭な半ドーム状の結節性病変が認められた。1例では自壊部より約4 mmおよび2 mmの結石が摘出され,分析結果は主にタンパク質を主成分としたリン酸カルシウム結晶であった。また,病理学検査では限局性石灰化症と診断された。もう1例は,病変部よりクリーム状の液体が認められ,塗抹はチョークを引いたようであり結晶の形態から限局性石灰化症と診断された。
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