わが国におけるアルミニウム熱交換器は,昭和30年代に量産が開始されたがその種類や生産量は少なく,また用途も限られたものであった.昭和40年代以降の発展はめざましく,現在では自動車用を初め家庭用・車両用・一般産業用・低温工業用・省エネルギー機器用とその種類や用途が広範多岐にわたってきている.このようなアルミニウム熱交換器の発展は,接合技術,表面処理技術を初め関連加工技術やアルミニゥム材料の開発・改良によるものである.ここではアルミニウム熱交換器の発展に最も大きな役割を果した各種接合法の概要及び特徴を述べ,更にそれらの接合法が適用された熱交換器の数例を紹介する.
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