日本野生動物医学会誌
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20 巻 , 2 号
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特集論文
  • 羽山 伸一
    2015 年 20 巻 2 号 p. 21-25
    発行日: 2015/06/30
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー

    野生動物学が創成されて2014年で30周年を迎え,また同時に日本野生動物医学会は創設20周年となる。野生動物学は,人間と野生動物との共存を目的として,関係する分野を統合しながら発展してきた学問である。この間に,野生動物学を構成する専門分野がわが国でも成熟しつつあり,それぞれの専門分野が独立的に発展すべき時代になったと考えられる。

  • 坪田 敏男
    2015 年 20 巻 2 号 p. 27-33
    発行日: 2015/06/30
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー

    1995年に設立した日本野生動物医学会は20周年を迎え,毎年の大会開催や学会誌およびニュースレターの発行に加え,認定専門医協会の設立,スチューデントセミナーコースの開催,感染症専門家の現地派遣,アジア野生動物医学会のサポート,各種ガイドラインの制定など,活発な活動を続けている。この20年間に野生動物に関連する出来事は数多くみられ,例えば環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)の影響,ワシ類の鉛中毒の発生,ツキノワグマの人里への大量出没,トキやコウノトリの野生復帰,高病原性鳥インフルエンザの発生などは社会の関心も高かった。これらの問題に対応する学問として保全医学が台頭し,今やOne Healthと同じコンセプトとして重要な学際的分野として注目を集めている。今後もこの分野の重要性はますます高まるものと予想され,日本野生動物医学会の発展とともに他関連組織との連携を深めながら生物多様性の保全に貢献していくことが社会から求められている。

  • 村田 浩一
    2015 年 20 巻 2 号 p. 35-40
    発行日: 2015/06/30
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー

    学会創立20年を経て動物園にアカデミックな基盤が構築されたかというと,残念ながら未だに不十分な状態にあると言わざるを得ない。この現状を打開するために『動物園学(Zoo Science)』を興す必要があると考えている。動物園学とは,動物園に関連する理系のみならず文系の学問分野を相互に連関させることで構築される総合的な学問体系である。この新たな学問領域をアカデミアに認知させ,本邦の文化として定着させることができれば,動物園が科学の場であることが当然のように受け入れられるであろう。日本の動物園を進化させるためにも,動物園における学術研究の日常的努力を怠ってはいけない。

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