本稿は,知識の組織化と哲学の関係について先に報告した論文で取り上げた「統合的レベル」概念についての更なる検討を行う。この概念は,知識の組織化システムとしての「統合的レベル分類(Integrative Levels Classification: ILC)」を中心となって構築してきたClaudio Gnoliが,知識の組織化と哲学,特に存在論との関係をどのように考えているかを検討する際に重要な概念である。ILCにおける「統合的レベル」と,Gnoliが影響を受けているNicolai Hartmannのレベルとの関連性を示すことにより,知識の組織化とGnoliの存在論の関係を検討する一助とする。
領域を超えて利活用できるメタデータには,多様な情報を柔軟に表現し,グローバルな連携ができるRDFグラフが適する。利用者タスク分析をふまえると,発見のために項目の共通化,典拠形URIによるアクセスポイント,識別子ハブとのリンクが有効であり,識別・選択タスクには構造化ノードで情報を適切に束ねた記述が役立つ。両者を組み合わせた二層モデルは,使いやすさと詳細さのバランスを取り,さまざまなデータの記述に応用できる。ジャパンサーチ利活用スキーマでの取り組みを中心に,具体例を示してメタデータ設計の考え方を検討する。
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