今年,内閣府は,第5期科学技術基本計画を公表し,我が国が目指すべき未来社会としてSociety 5.0を提唱した。Society 5.0では,人工知能(AI)などの技術が,人々の様々なニーズに応えながら,新たな価値を創造していくことが予定されている。一方,我が国には,人間の創作物を保護する法律(いわゆる創作法)が存在する。当該法の制定時,AIのような人間以外による創作活動は想定されていない。では,AI生成物は,法律上,どのように取り扱われるのか。本稿では,創作法である著作権法を中心に,AIによって生成されたもの(AI生成物)に関する知的財産権の現状と課題について考察し,その対応策を検討する。
福島県会津若松市はビッグデータ・アナリティクス産業創出を目的としたスマートシティに取り組んでいる。本記事では筆者が所属するアクセンチュア株式会社による取り組みを中心に,同市のスマートシティの特徴と経緯および展望を紹介する。同市のスマートシティの取り組みを支える構造は,ICT専門大学である会津大学を中心とした,組織,人,データ基盤であり,スマートシティの各テーマにおける実証を通じて,地域に企業が集まり,人が集まり,産業が集まっている。今後は,取り組みを進める中で直面している,オープン性,プライバシー,競合性の各論点についての議論を深め,同市での取り組みの深化,他地域への展開を目指している。
ITビジネスの新潮流として,メタバースへの注目が高まりつつある。本稿ではメタバースに関心があり,これからこのテーマについて調査をする人が全体像を把握できる情報を提供する。まず,メタバースの定義,市場規模,応用分野などを紹介する。ビジネスの面では,様々な企業が既に事業を進めており,代表的な企業の動向を紹介する。メタバースは複合的な技術によって実現されている。その中でも主要とされる技術を取り上げ,その技術の概要を説明する。また,メタバースに関する標準化と政策動向についても言及する。更に,米国特許の動向として,特許出願における主要企業,技術分野,企業間の注力分野の違いなどを示す。
SNSのユーザーの増加,個人が利用するインターネットサービスの増加と多様化,クラウドサービスの普及などによって,最近,故人のデジタルデータの扱いが注目されるようになった。故人のデジタルデータに関しては,日本では統一した法制度は存在しない。またEUのGDPRや日本の個人情報保護法は,保護の対象を原則として生存者に限定している。これに対してアメリカでは,多くの州が死者のパブリシティの権利を認めている。本稿では,故人のデジタルデータに関する取り扱いについての各国の法制度を比較し,ユーザーがどのように対処すべきかを検討する。
システム・情報科学技術ユニットは,科学技術振興機構研究開発戦略センターで,情報処理関連技術(IT)全般を広く見ているユニットである。本稿では,2019年3月に発行した俯瞰報告書の作成プロセスについて述べる。社会の要請やビジョンと,技術のトレンドを元にITの研究開発領域を分類し,人工知能・ビッグデータ,ロボティクス,社会システム科学,コンピューティングアーキテクチャの4つの区分を俯瞰し,20の推進すべき重点テーマを抽出した。俯瞰報告書の執筆はシステム・情報科学技術ユニットのメンバーが行うが,外部有識者にインプットを依頼し,議論を繰り返すなどして,納得性の高いものを目指している。
AIを活用して英語論文を作成する日本語話者にとっての課題とその対策
公開日: 2023/06/01 | 73 巻 6 号 p. 219-224
柳瀬 陽介
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Rによるテキスト分析入門
公開日: 2020/04/01 | 70 巻 4 号 p. 181-186
三村 喬生, 松村 杏子, 松村 優哉, 関家 友子
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会誌「情報の科学と技術」印刷形態等変更についてお知らせ
公開日: 2017/04/25 | 60 巻 4 号 KJ00006203190
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~図書館資料のデジタル化~
公開日: 2024/02/01 | 74 巻 2 号 p. 59-63
澤田 将史
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会誌「情報の科学と技術」購読申込書
公開日: 2017/04/18 | 62 巻 12 号 KJ00008329729
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