現在,欧米の多くの書誌ユーティリティや,わが国の学術情報センターなどで典拠コントロールに使用されている,LC典拠ファイルの内容調査を行った。調査対象は,米国議会図書館から頒布されている「典拠テープ」累積版で,名前典拠レコードが1984年3月までの約106万件,件名典拠レコードが1981年12月までの約13万件である。これらは,Au-thorities:A MARC Format(名前は1981年の第1版,件名は1976年の予備版)の仕様に従って機械可読化されている。典拠フォーマットの構成と,それに基づく典拠データの出現状況を主として計量的に調査した結果,フォーマットが前提としている目録規則に関して,オンライン・アクセスを念頭においた評価の必要性が示された。
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