Utlas International Canadaはカナダトロント市を本拠地とする書誌ユーティリティで,現在2,400を越える図書館に対してそのサービスを行っている。Utlasは1973年より,完全なオンライン典拠コントロール機能を有する,オンライン目録作成を支援するシステム(CATSS)のサービスを提供している。CATSSのシスチムはその開始当初より,カナダの公式言語である英語と仏語にて扱えるよう運用されている。1990年代において,Utlasは多文字,多言語の目録作成システムの機能拡充および多言語データベースの構築を継続して推進していく。このようなグローバルな書誌システムとデータベースは,システム・ノードの"移設"と分散データベースによって更に機能的となる。図書館のシステムで,相互交換あるいは統合,例えば更新される文字コード,目録作成フォーマット,ソート/ファイリングの順序等,を可能にするためにUtlasはオンライン典拠コントロールの機能を以下の3つの段階において拡充した。(1)文字セットの段階(2)レコード・フォーマットの段階(3)従来からのレコード・フォーマットの段階これらの"典拠"の機能を使うことによって,そのコントロールを失うこと無く,柔軟性と異なるものの共存を可能とする。それも従来より各国の標準となっている入力方法,ローマ字化の方法を残したまま行う。更にUtlasはCD-ROMあるいは高速で費用対効果の高い通信の最新技術を完全に利用できるよう長期の計画を持っている。
抄録全体を表示