外国人による日本研究は近年ジャパン・スペシャリストといわれる専門家だけのものではなくなり,日本語ができなくても日本を調査・研究の対象に含める人が増え,裾野が広がった。日本に関する外国語の文献を収集している国際文化会館図書室では日本研究者をはじめ,その他の研究者にさまざまなサービスを提供している。情報提供のパターンには,情報そのものの提供,情報アクセスの手段形成,情報アクセスの障壁を取り除く活動の3種類がみられ,全体として英語圏の日本研究の日本におけるレファレンス部門の役割を果たしている。日本情報の国際的流通をよくするために海外で日本情報を扱える仲介者を増やす,国内の情報流通基盤の整備,国内の日本情報の拠点機関の充実が必要である。
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