ニューメディアの発達による記録・伝達手段の多様化は情報サービスの態様を変えつつある。本論ではまず,将来の情報環境と,そのなかで図書館が変容していく姿をイメージし,それが変わっていく方向性と,将来とも担っていくべき役割について述べている。つぎに,そのような状況をもたらす要因となるネットワーク化の進展が与える影響について,図書館機能が外部化・外延化していき,その形も多様化していくことを予測している。同時に,図書館の来館利用も多様化することも指摘している。そのうえで,大学図書館と専門図書館を主に想定しながら,具体的な施設計画の在り方について,変化に対応した計画の方法,各部スペースにおける考え方を示している。
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