従来,岡山県総合文化センター内の県立図書館部門では,県関係新聞記事索引の冊子体目録を手作業編集してきたが,このほど,業務の効率化,データベース構築とそれに伴う種々の付加価値等を期待し,限られた予算のもと,安価な市販データベース・ソフト「桐」を活用して,パソコンによる新聞記事索引システムを自館開発し,現在,試行システムとして稼働中である。問題点として,索引付与作業を複数名で分担して行うことによる件名(キーワード)の不統一を調整する手間,年間記事数にして2万件以上に及ぶ大量データの累積ストックをパソコンで処理することによる限界等が挙げられ,大型コンピュータ導入時にトータルシステムの中で再考する必要がある。将来的には,本システムの索引と光ファイリングシステムに登録した記事本文をリンクした統合情報システムへの発展が期待できる。
抄録全体を表示