コンピュータによる情報処理の世界での文字の扱いの歴史を概年し, 日本, 中国, 韓国での, 漢字情報処理の歴史を述べる。オペレーティングシステムの「国際化」と, その問題について触れ, その解決の一つの方法としての国際符号化文字集合UCSを紹介する。その, 漢字部分の統合の概念を説明し, 統合作業の歴史について述べる。さらにUCSのような, 文字コードをデータベース応用で扱うためには, どのような範囲の文字を使い, そこにない文字をどのように取り扱うかという, 文字使用の原則を確立すること, また, それを保証するシステム的な支援が必要なことを指摘する。
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