国際基督教大学図書館の洋書の目録は, UTLAS(現在はカナダのISM社のCATSS:日本では初期の呼称UTLASで知られる。)を利用してきたが, A-G.Canada社に移管されたのを機に, 丸善が我が国での提供を終了することになったので, 新たな目録作成方法の可能性を模索してきた。本学図書館は, 丸善の開発したZ39.50を利用した個別版Gateway-CATを採用して, 目録作業の切り替えを準備している。そこに至るまでの経緯と今後の展開について報告する。Z39.50という規格の確立によって, 北米の書誌ユーティリティや大学図書館を中心に広く採用され, 目録データを検索できる環境が整いつつある。日本でも, この技術を活用すれば, 海外の目録データを検索することや提供することが可能になる。データ構造の標準化は, 図書館システムの世代交代を保証するものである。
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