日本における人口に関する統計の読み方についてである。人口統計は,人口静態統計,人口動態統計,人口移動統計とに分類することができる。それぞれに代表的な統計は存在するが,その中でも最も基本的で重要な「国勢調査」を中心に説明する。最初にその沿革について大規模調査と簡易調査との違い,平成7年国勢調査で用いられた用語や分類の定義として,人口,労働力状態,国籍などを具体的に取り挙げる。また平成7年国勢調査における特色として,少子化・高齢化の実態,産業・職業の変化,都市化の実態,外国人の居住状況,などを具体的に統計表から数値を抽出して紹介する。
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