最近のデータベースやウェブの発達によって新しい情報流通革命が起こってきている。この革命は社会全体を大きく変化させる可能性がある。本稿では特に図書館関係への影響に絞ってまとめてみた。データの電子化によって扱えるデータ量も増大したが, 自動的に生成されるデータも含めて扱うべきデータ量も大幅に増加している。このため, 大量データを扱うためのデータベースの概念を簡単にまとめ, 次に電子図書館の基本課題や知的財産権, プライバシーといった周辺課題についても触れている。電子図書館の今後を考える上で重要なウェブ上の情報検索については, 特に従来の情報検索と異なるリンク情報の利用を中心にまとめている。
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