図書館サービスを遂行する上で,コンピュータの利用は,今や不可欠となっている。コンピュータの性能は向上し,様々な目的・環境で利用することができる。しかし,複数の人間がコンピュータを共用する公開PCの場合においては,ある人間にとって使いやすい環境が必ずしも他のものにも都合がいいとは限らない。一定の動作環境を保つためのセキュリティ対策が必要となる。しかしながら,セキュリティをあまり強めてしまうと利便性が損なわれてしまう。こうしたバランスを考慮しながら,セキュリティポリシーを定めていくことが必要になる。一口に公開PCと言っても,利用目的によってセキュリティ対策も異なってくる。本稿では,図書館の事例を中心に,公開PCのセキュリティについて考慮すべき点を説明している。
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