インターネット上陸以降, 情報検索の世界とそれを取り巻く環境の変化は, 非常に速く先が読めない。データベース・ディストリビュータは, 検索システムの優位性を守るために, 増大するエンドユーザーに対応したWeb製品を提供し, かつ自ら情報提供をはじめたデータベース・プロデューサーとも対峙していかねばならない。二次情報データベースと電子ジャーナルのリンクだけではなく, 利用者側の図書館システム等との連携も必要とされる。自社製品に拘泥せずひろく情報を束ねるOrganizerの開発や関係各社との協力, ユーザーの利便性を考慮したCustomizationなどが今後の方向となろう。また, 二次情報データベースの存続には, 利用者の理解と教育も欠かせない。
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