昨年末のBSデジタル放送のサービス開始に伴い,白黒からカラー,モノラル音声から多重音声,に続いて,久しぶりに大きな変革〜アナログからデジタル〜が押し寄せつつある。これまでの変化が,視覚や聴覚で感じることができたのに対して,今回の変化は一見直接人間の五感で感じることはできないようにも思われる。技術的には確かに過去最大の変化であるのだが,この変化により放送サービスのあり方がどのように変わるのであろうか?本稿では,ウェブにおけるメタデータ技術の普及を背景として,これが放送のデジタル化の中でどのような応用が期待されるのか,そのために必要となる技術や解決すべき課題についてその概要を解説する。
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