この論文は図書館のアメニティに関する建築論的な考察である。本研究の目的は電子ネットワークメディアが普及する社会において, 図書館建築のアメニティがどのように捉えられ, また変化しているかについてである。論考を進める上での手順としては, (1)言葉の定義, (2)言葉の再定義, (3)具体的な例証, (4)総括の順で展開される。したがって具体的には, (1)単語の定義では, 「図書館の建築とアメニティに関する問題の把握」, (2)の言葉の再定義では, 「ネットワーク社会における図書館のアメニティの再認識」, (3)の具体的な例証では, 「現代建築家の図書館建築の思想」, (4)総括以上について考察されていく。
抄録全体を表示