近年,大学の学部・学科名,学術雑誌の誌名,機関名の一部に情報文化という言葉が使用されているが,この言葉によって何を意図しようとするのかは,明確ではない。これは情報文化という概念がまだ定着しておらず,いろいろな意味合いで使用されているからである。しかし種々の場で使用されているのは,それが現代社会の特徴,現象,事象を表現する言葉として,きわめてインパクトが強いからであろう。そこで本稿では,情報文化の使用例,定義例を紹介し,それらと現在の情報環境を踏まえて情報文化の新たな定義を提案する。さらにこの定義に基づいて情報文化の諸側面(情報の重要さ,情報機器,情報リテラシー,情報管理体制,制度,文化的側面),情報文化の事例,わが国における情報文化の特徴について述べる。
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