インターネットは,学校図書館において,レファレンス・サービスの可能性を大きく広げるツールになりうる。ただし,それを使いこなすには,検索システムの仕組みを理解し,検索の思考法を身に付けなければならない。加えて,インターネット上の情報は必ずしもその質が保障されていないため,丁寧な情報の評価が不可欠である。また,学校図書館においては,レファレンス・サービスへのインターネット上の情報の活用だけではなく,児童・生徒らに情報活用能力の育成の中で検索を指導することも重要である。その検索能力育成の取り組みにおいては,検索の思考法(特に,準備過程の思考法)の指導が強調されるべきである。
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