ドキュメンテーションに関する最近10年ほどの研究を簡単にふりかえり,その研究の内容,および今後の研究の方向を提示した。まず,ドキュメンテーションから、情報組織化,知識組織化への変化を促した要因について考察し,この流れは,情報の洪水の深刻化,および情報通信技術の進歩が与えた知識の組織化が可能になるという期待によるものであることを示した。その後,知識の組織化の内容を,収集,組織化,洗練化,表現,配布に分け,これらをさらに細分して示した。最後に今後の研究の視点を,他分野の理論の導入,理論の統合,未解決の問題への取り組み,新しい理論の創出などの視点から論じた。
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