図書館が所蔵する資料を対象にしたデジタルコレクションの構築は,情報提供サービスの高度化を推進するための取り組みとして不可欠である。実際,米国では多くの図書館でデジタルコレクションが構築され,利用に供されている。しかしそれが情報資源として有効に機能するには,その構築に関わる規準やチェックリストなどの作成と利用者支援体制の整備が必要である。そこで本稿では,デジタルコレクションの構築に関わる規準,チェックリストの特徴,利用支援体制の整備の側面から捉えた目録,検索補助資料,メタデータの特徴,デジタル化に伴う著作権や契約,コレクションの公開体制,協力活動などデジタル化に伴う課題について述べる。
抄録全体を表示