ウェブ・アーカイビングを実施するためには,法的に検討が必要な課題をクリアすることが前提条件とがる。ところが,その実施にあたっては,著作権法上の課題,違法な情報や他人の権利を侵害する情報が掲載されたサイトを収集した場合の対応,個人時報保護法に基づく個人時報の適正な取扱いと保護,アーカイブに記録された情報の完全性および可用性の確保など,法的に検討しなければならない課題が山積している。インターネット上の情報は非常に揮発註が高い情報であるため,それらの情報の保存は極めて重要な課題となっているが,包括収集によるウェブ・アーカイビングの実現にあたって検討が必要な法制度上の課題を整理し,法的課題解決の方途を検討する。
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