目録およびメタデータの教育を取り巻く構図を,目録とその環境変化,図書館情報学教育とその環境変化に分け整理を試みた。併せて,同教育を巡る,主に米国における議論を概観した。これらを踏まえて,同教育の今後のあり方として,教育内容の変化の方向性を示し,それに沿った教科書執筆の試みを紹介した。具体的には,(1)目録・メタデータの設計という視点の導入,(2)情報組織化全体,メタデータ全体の中での目録の再規定,(3)情報処理技術との関係緊密化,(4)マネージメントの視点の導入である。また,現行の同教育を規定している諸条件に比較的拘束されない,新たな展開の方向性について提言を行った。
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