本格的な電子図書館設立へ向けてメタデータ,全文テキスト,全文画像を持った電子図書館モデルを開発し,10万冊の電子図書館を想定した検索実験を行った。検索エンジンは,eコマースで使われているエンジンを中心として選定し,これまでの図書館システムとは異なった新しい可能性を評価することを目的とした。これまでの図書館システムの検索は,目録データだけを対象としているため,全文検索には対応することができない。図書館のこれからのサービスへ向けて,Webテクノロジーと融合していくため,新しいサービスのためのテクノロジーを評価し,図書館システムへ活用していくことが必要である。ここでは,この実験の目的,モデル,経過,評価について報告したい。
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