冷凍食品市場の成長鈍化という課題に対し,公開されているアンケート結果及び特許を分析した結果をもとにビジネスモデルを提案する。アンケート結果では共働き世帯の増加により,「時短」ニーズは高まっている一方で,「調理を楽しみたい」「手作り感を大切にしたい」という声も根強く存在しており,調理の「楽しさ」が求められていることが明らかになった。この結果にもとづき,調理工程の一部を消費者に委ねることで「時短」と「楽しさ」を両立させるというビジネスモデルを立案し,そのために必要な冷凍食品とはどういったものか検討を進めた。特許分析の結果,『アレンジ』や『作る楽しさ』を重視した出願が少ないことを確認した。これらの取り組みはまだ進んでおらず,本研究の提案はこれまでにない新たな視点を提供するものであると言える。さらに,本ビジネスモデル実現の課題を整理し,実現するためのアプローチを提案する。
抄録全体を表示