関西医科大学雑誌
Online ISSN : 2185-3851
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64 巻
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  • 横井川 規巨, 山田 正法, 中井 宏治, 權 雅憲
    2013 年 64 巻 p. 1-5
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/10
    ジャーナル フリー
    症例は62歳,男性.2009年9月頃より頭部の掻痒,全身倦怠感が出現した.検診で肝機能異常を指摘され当院へ紹介となり血液検査にてCK値の上昇,前頭部~頭頂部にかけての紅斑,前額部・両頬部・鼻部及びその周囲に左右対称性の浮腫性紅斑を認めた.また上眼瞼の紫紅色浮腫性紅斑(ヘリオトロープ疹),両手指関節の伸側部の落屑性紅斑(Gottron徴候)を認めたため皮膚生検を行い皮膚筋炎と診断された.皮膚筋炎の症状が軽度であったためステロイド治療は行わなかった.その他理学的所見に異常はなかった.皮膚筋炎と診断した場合には悪性疾患を合併することが多いため全身検索が必要である.本症例では上部消化管内視鏡検査で胃噴門部前壁にType2の腫瘍を認め胃癌と診断した.その他,胸部CT検査,下部消化管内視鏡検査では他臓器に明らかな腫瘍は認めず胃癌に対する治療を先行し,胃全摘出術,Roux-en Y再建を施行した.術後は術前に見られた皮膚症状は改善傾向した.腫瘍摘出により皮膚症状が改善することが報告されているため皮膚筋炎の悪性腫瘍合併例では悪性腫瘍に対する治療を優先する.皮膚筋炎の中には皮膚症状を認めるが筋症状を欠く症例が存在しhypomyopathic dermatomyositisと合わせてclinically amyopathic dermatomyositisと呼ばれ皮膚筋炎全体の10~20%を占めている.本症例は胃癌の術後に皮膚症状の改善を認めたclinically amyopathic dermatomyositisの1例であり文献的考察を加えて報告する.
  • 島野 卓史, Fyk-Kolodziej Bozena, 朝子 幹也, 友田 幸一, Holt Avril Genene
    2013 年 64 巻 p. 7-11
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/03
    ジャーナル フリー
    緑藻類の一種クラミドモナスの眼点に分布する視物質ロドプシンchannelrhodopsin-2またはhalorhodopsinは光刺激を加えるとそれぞれ細胞を興奮,抑制性に活性化させることができる.我々はこのchannelrhodopsin-2およびhalorhodopsinをラットの背側蝸牛神経核に投与し,同部の神経細胞に発現するかどうか,また実際に光刺激により興奮させ電気的変化を起こし得るのか検討した.結果,遺伝子導入されたchannelrhodopsin-2およびhalorhodopsinが背側蝸牛神経核で発現することが確認でき,channel­rhodopsin-2が投与されたラットに光刺激を加えたところ,光波長依存性かつ光強度依存性に細胞内電位変化が引き起こされた.
    本来光刺激を加えても電気的変化は起こりえない聴覚路の神経細胞をchannelrhodopsin-2やhalorhodopsinなどと光刺激を組み合わせることで活性化させることができ,今後これらを利用することで将来聴覚伝導路の興奮,抑制を人工的に光でコントロールできる可能性が示唆された.
  • 2014 年 64 巻 p. 12
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/24
    ジャーナル フリー
  • 2014 年 64 巻 p. 13-17
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/24
    ジャーナル フリー
  • 2014 年 64 巻 p. 19-172
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/24
    ジャーナル フリー
  • 2014 年 64 巻 p. 173-200
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/24
    ジャーナル フリー
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