日本語教育方法研究会誌
Online ISSN : 2423-9909
Print ISSN : 1881-3968
1 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 1 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1994 年 1 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 佐藤 友則
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 2-3
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    日本人が外国人の話す日本語の音声を評価する際、単音と韻律のどちらがその評価に大きな影響力を持つかを明らかにするために、合成音声を作成し、日本人を対象に聴取実験を行った。その結果、中国語・韓国語を母語とする日本語学習者については、韻律の影響力が単音の影響力を上回るという結果が得られた。
  • 豊田 悦子, 渡辺 裕司
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 4-5
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    漢字の形態要素(漢字を構成している一つ一つの形のまとまり)を強調して提示することの効果を問う実験の結果を報告し、今後の調査計画について発表する。形態要素の組み合わせによってひとつの漢字が成り立っているということを意識したほうが、知覚、認知、短期記憶しやすいという仮説を立て、実験を実施した。結果は、予想に反して、形態要素を明示した場合としなかった場合の正答数の平均値に差は出なかった。次回は、形態要素を色分けするなどして、さらに形態要素を強調して提示し、知覚、認知、短期記憶過程に差が生じるかを探る予定である。尚、予備実験の結果は、平均正答数には差が出なかったが、対象漢字を色分けした場合、誤答はすべて対象漢字の形態要素を含むものであったのに対し、色分けしなかった場合はそのような傾向は見られなかった。
  • 金 シミン, 赤堀 侃司
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 6-7
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    日本語教育の教授設計のための基礎研究として、韓国人の日本語学習者2名を対象に、日本語の習得課程を調べている。本報告者が日本語の指導を兼ねて観察を行ない、約5か月間の資料(日記と発話)の基に、発話構造に関わる方略の分析を試みた。分析の結果、主に用いられた方略は、(1)既習言語知識の利用方略:韓国語と漢字、英語についての知識をよりどころとして、類似点を比較しながら、単語レベルから習得している。(2)意味の優先付けによる省略方略:学習の初期段階では、発話に負担になる言語材料は省略し、キーワードになる語句のみを羅列している。(3)pauseや言い換えによる調整方略:pauseを入れることで、次に発することばの検索時間の稼ぎや、言い換えによるモニターで、発話の正負をチェックし調整しているように思われる。
  • 羽田野 洋子, 田口 睦子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 8-9
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は,日本語学習の中・上級段階の学習漢字とは何かということを,次の2点から検討したものである。(1)上級段階において生教材として使用されることのある「新書」等5冊を対象に,出現する漢字語彙を抽出し,出現漢字の頻度を調査し,異なり字数・のべ字数・累積字数を調べた。その結果,5冊のテキストには共通する漢字が多いことが分かった。また,各テキスト特有の漢字についてみると,それらの漢字を含む語彙は,各テキストのキーワードを構成していた。(2)中級段階の日本語教科書で取り上げられている学習漢字について調査した。その結果,2冊の日本語教科書の学習漢字は共通しており,かつ,これら学習漢字は(1)で分析したテキストに出現する漢字とのかさなりが多かった。
  • 仁科 喜久子, 笹川 洋子, 土井 みつる, 五味 政信
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 10-11
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は理工系留学生のための効率の良いカリキュラムを作成する目的の一環としてセミナーでの対話理解に関する分析を行う.この分析対象として東京工業大学大学院の留学生および比較対象用資料としての日本人学生の発表10人分(約10時間)をビデオ録画した.そこで見られる日本人教官および学生との対話理解の過程の構造を解明するために特にパラフレーズ部分に着目した書き起こしスクリプトを作成し,観察を行った.これによって,専門分野の研究上のコミュニケーションを促進するストラテジーとなる聴解,発話への新たなシラバスの提案をする.
  • 楠本 はるみ, 来嶋 洋美, 荘 由木子, 簗島 史恵
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 12-13
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    現在、日本語教育では中級の学習者が増えているにもかかわらず、その定義が大変曖昧なまま残されている。その為、既存教科書で取り上げられている内容もまちまちで、教師も学習者も達成感を得られないことが多い。今回、教科書作成の準備として、読解に関する調査を教師と学習者に対して行ったが、いずれからも中級の授業で扱う項目が煩雑であること、しかも教科書間や教師間の認識が不統一であることについての不満が多く出された。中級の教授法そのものについては多くの議論が必要だが、様々なストラテジーやスキルの習得を進めるためにも、少なくとも文型その他の言語項目について指導法を検討し直し、その軽減化をもっと積極的に考える必要があるのではないだろうか。
  • 金久保 紀子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 14-15
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    短期研修において、外国人理科系研究者の日本語の使用状況や日本語研修に対する、受け入れ側日本人研究者の意識調査が実施された。受け入れ側研究者は、研究活動において英語を頻繁に使用する環境にあり、短期滞在の外国人研究者へは、研究活動での日本語使用の要求は少なく、あいさつ等における適切な日本語の使用を要求していることが明らかになった。
  • 加納 千恵子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 16-17
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    中級段階の漢字圏学習者に対して漢字指導を行う場合、読みの不正確さが弱点として残ることが問題となる。特に、清音・濁音の区別、長音・短音の区別、拗音の区別、促音の有無などが難しい。中でも清音・濁音の間違いがかなり多く見られるため、その具体的な指導の方法について漢字「大」の読み分けを例に考える。
  • 栃木 由香
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 18-19
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    日本語中級学習者は、あることがらについて説明したり叙述したりする際に、テクスト内の意味的な連続性を示す接続や指示の表現をどのように使って話しているのか。本稿は中級学習者12人を対象に口頭インタビューを行い、その中の5つの共通トピックについての発話を分析し、その結果を栃木(1994)で得た日本人のデータと比較し、中級学習者の接続と指示の表現に関する問題点について考察した。
  • 三宅 和子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 20-21
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    「感謝」と「詫び」の言語表現には慣用的な表現が多いが、それほど慣用化が進んでいない表現(例:「助かります」「大丈夫ですか」)もある。本稿はこれを付加表現と名づけその使われ方を視点の観点から分析した。その結果、日本語と英語では、使われる言語表現の種類や視点が違うことが明らかになった。このような現象には社会の言語使用規範が大きく影響していると考えられる。
  • 市川 保子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 22-23
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    外国人学習者がおかす誤用は、その文の中、時には文を越えて複数の要素と結び付いて引き起こされることが多い。文法項目Aの誤用を正すためには、B、C・・の項目についても関連付けて指導がなされなければならない。本発表では、ムード表現における誤用を分析し、誤用の関係図の作成を試み、誤用要因をどのように把握、指導すべきかを考える。
  • 金澤 眞智子, 児島 協子, 庄司 惠雄
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 24-25
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    大学院予備教育である日本語研修コースの修了測定は、現在12ある各地の留学生センターが独自に実施しているほか、1990年に村上京子氏ほか2氏によって開発された「日本語研修コース修了試験」が複数のセンターにおいて共同で使用されている。今後増加が予想される大学院研究留学生に対する日本語教育はなお多くの課題をかかえているが、なかでも修了測定に関しては未解決の問題が多い。留学生センターの日本語研修コースに期待される到達目標は原則的に共通のはずであるから、「日本語研修コース修了試験」が開発された意味は大きい。しかし、この試験には作文と会話が含まれていないので、その分野の適切な測定方法の開発が急務である。私たちは1993年度後期日本語研修コース修了試験の一部として会話試験を実施するにあたって、どんなセンターでも比較的手軽に実施でき、採点が過度に複雑でなく、かつ妥当性・信頼性において相当であると考えられる試験を作成することを目標に作業に当たり、このほどそれを実施したので、ここに報告し、諸氏の批判と示唆を求ある。
  • 長能 宏子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 26-27
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    逆接の接続助詞には、ノニ、テモ、ケレド(モ)、タッテ、ガ、ナガラなどがある。本稿ではそのなかのノニ、テモ、ケレド(モ)、タッテの4つをとりあげ、日本人と日本語学習者の間に、どの様な意識・把握の差があるかを文末表現との関係で調査し、その結果から日本語教育における改善点、効果的指導方法を考察しようと試みた。結果として「文末表現に差があること」や「タッテ」をもっと指導すべきであることが判明した。
  • 大塚 純子, 植田 栄子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 28-29
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    一年間の日本語学校での学習の総まとめとして、日本語学習者によるビデオ制作を行った。これは、地域/日本社会を理解することを目的し、学習者が教室で学んだことを実際のコミュニケーションに生かしながら、日本語で企画台本書き、撮影、編集などすべての作業を行うものである。1.次年度に入学する学習者に有用な情報を含む、2.学校と寮のある地域社会(地元…本プロジェクトでは浦安市)との接触がある、の2点を制作枠とし、14名の学習者が、興味、専門を生かし、合計4本のビデオを完成した。成果としては、1.四技能を総合に発揮する制作活動により、学習者が自分の日本語に自信を持ち、作品を完成したことで達成感を得た、2.「正確な日本語を話したい」という日本語力向上意欲を強く刺激した、3.受身的学習から能動的な学習への転換が見られた、4.地元に対して、日本語学習者の存在をアピールし地域住民と学習者との積極的な交流への契機となったことがあげられる。
  • 小田切 由香子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 30-31
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    話題転換について、異言語文化に属するもの同士と同言語文化に属する者同士の会話を録画し、分析した。その結果、異言語文化に属する者同士の会話で、話題転換を引き起こす動機の特徴として、会話維持能力に関してハンディを背負った非母語話者側に、(1)話し手となり自分に有利な話題で発話し、母語話者に会話を引き伸ばし、展開してもらう。(2)会話の行き違いを避けるために行き違いの原因自体に話題を転換する。また、同言語文化に属する者同士では、意識せずに話題を転換することも認められた。
  • 文野 峯子
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 32-33
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    中級及び初級クラスで行ったディベート活動の学習者発話を観察したところ、テーマに添った相互交渉、発話機会の均等化、個々の学習者の発話量確保の点で、ディベート活動は意見交換を目的としたディスカッションと比較して優れていること、すなわち、相互交渉の機会を能力向上の条件とする第二言語習得理論の観点から、ディベートの形態、は学習者の口頭表現能力の向上により多く貢献していることが示された。これは、ディベートの持つ3つの要素、賛成反対に別れる・勝敗を前提とする・制限時問を設けるなどに起因するところが多いと思われる。しかし、チームの人数による発話量の不均等や相互交渉中の母語使用が見られるケースもあったことから、話す活動における活動形態やルール、解決すべき課題の有無、時間制限、語彙・表現の効果的なインプットなどの重要性が提示された。
  • シャープ ピーター
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 34-35
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    この論文は次の点を考察する:1)現在の携帯電子辞典の漢字検索方法、2)初心者と中級学習者はその漢字検索方法を効果的に利用できるか、3)初心者と中級学習者のニーズに応じた適当な検索方法はあるか、4)他の入力の仕方によってこの検索問題を解決できるかどうか。
  • 土井 みつる
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 36-37
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    目標言語の能力がまだ十分ではない外国語学習者の会話には、会話のブレイクダウンが多く見られ、その修復の過程には様々な意味の交渉(negotiation of meaning)が現れる。本研究では、日本語学習者同士の対話から会話のブレイクダウンを収集し、proficiencyレベルによってその修復の特徴がどのように異なるかの記述を行なった。分析にあたっては4つのタイプの修復の型を提示し、ブレイクダウンを示す発話の発話者別にプロダクション・データをカウントしその型に分類した。その結果、(1)タイプによっては、初級者或いは中級者にブレイクダウンの出現が偏るものがある、(3)同じタイプに分類されるブレイクダウンでも、proficiencyレベルによって、出現の傾向が量的だけでなく質的に異なるものがある、(3)全体の数量的には中級者がいちばん多くブレイクダウンを引き起こす、(4)修復の過程には様々なインタラクションが見られ、それが言語習得上有効なインプットになりうる、ことがわかった。特に、(3)と(4)の結果から、中級レベルで、意味の交渉が有効なインプットとなるペアワークやグループワークの利用の有効性を支持する結果が出たと言える。
  • 桑原 文代
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 38-39
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    当研究会は、筑波大学日本語教育研究会編「日本語表現文型中級I II」(以下「表文」)の漢字総索引を作成した。「表文」は、中級教科書として広く使われ、版を重ねているが、漢字に関しては各課の語句欄に読み方が示されているにすぎず、現場で指導する者としては、少なからず不便を感じるところである。もとより「表文」は文型・文法指導のための教科書であり、語彙・漢字指導を目的としたものでないことは明らかだが、語彙・表記を離れた文型指導もあり得ない。そこで「表文」の全部の漢字表記の語を調査し、常用漢字表を基準とした漢字総索引を作り、これによって、初出ページ、語形、頻度など各漢字の使用状況が一覧できるようにし、あわせて欄外に常用漢字表にありながら「表文」では不提出の漢字も記した。また、巻末で、この一覧作成により明らかになったいくつかの問題点を考えてみた。
  • 大野 春見
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 40-41
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    文型シラバスを軸にして機能や場面を重視したアプローチにおいては、その文型が自然に表出する場面を提示するのに、ある程度の限界はあるにせよ、絵は有効な方法だと言える。本稿ではまず、場面を構成する要素を規定したうえで、その要素の中で特に表現形式を拘束するものとして人間関係・文脈・視点をあげる。文脈については、さらに複雑な要素があるが、その中でも特に時間・空間の表現について、また視点については文脈との関連とともに、場面中のどの人物のダイクシスを用いて述べるかによって表現が異なると言う点に注目し、行く/来る,やり・もらい,態の項目をとりあげ、さまざまな要素から成る場面情報を実際に絵でどう表すかということについて提案する。
  • 欧 素芬, 赤堀 侃司
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 42-43
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は、中国語圏の学習者を対象とし、日本語を学習する時一番の悩みであると思われる(1)乗り物の乗り方、(2)電話をする時の会話、(3)日本人の家へ訪問する時の会話の仕方などを、音声や動画像、静止画像などのマルチメディア手法を取り込み言語活動のシミュレーションを学習者に実際に提示し、学習者に疑似体験を行なわせるシステムを開発した。システムを学習した人と学習していない人を実際に電車やバスに乗車させ評価した。その結果、システムを学習した人の平均所要時間(慣れている人に比べて余分にかかった時間)は2.13分であり、学習していない人の余分にかかった平均所要時間は18.24分である。システムを学習した人の平均所要時間は、学習していない人のそれよりも約16分減少したのが分かった。この実験結果から、本システムの有効性が確かめられた。
  • 飯田 隆之, 赤堀 侃司
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 44-45
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    機会システム振興協会の「新コンピュータ支援教育システムの開発」研究の平成5年度研究として、「マリコ伯母さんの秘密ネットワーク版」と名付けたグループウェアシステムを開発し、21名の学習者を対象に評価テストを行った。本システムはレーザーディスクを使用したマルチメディアのコースウェアにネットワーク機能を付加したもので、学習者は自分に合わせたやり方でコースウェアを学習しつつ、コースウェアの情報をメールなどで交換したり、どうしてもわからない場合には他の学習者に助けを求めることができる。発表ではシステムの紹介とともに評価で得られた知見について述べる。
  • 西村 よしみ
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 46-47
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    要約は授業やレポート提出においてしばしば要求されるものであるが,大学で学ぶ日本語学習者の要約産出過程と要約文章についてはほとんど明らかにされていない.本研究は,原文のアイディア・ユニット(以下IU)が日本人学生と外国人留学生(学部留学生)の要約文章にどれだけ残っているかという残存率を比較し,残存しているIUの質的な内容を検討する。さらに,両グループから,一人ずつを選び,発話思考法により要約文産出過程を分析した.両グループの顕著な特徴は,日本人学生は原文の模倣ということは少なく,言い替えや統合化,合成化が多く,留学生は,原文そのままの模倣が多かった。また,発話思考法のプロトコル分析では,日本人学生は,原文読解過程で,要約に必要となるキーワードやキーセンテンスをはじめから記憶していることが多く,一方留学生は,原文を何度も読み返しながら要約を書いていくことが分かった.最後に,今後の要約の指導法と研究課題について提案する。
  • 田中 亜子, 西村 よしみ, 吉崎 静夫
    原稿種別: 本文
    1994 年 1 巻 2 号 p. 48-49
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究では再生刺激法を用いて初級日本語授業における学習者の認知・情意過程を把握するとともに学習者の認知・情意過程を各授業場面や学習者の個人特性との関係から分析し、授業改善のための方策を検討した。おもな結果は次のとおりである。1)成績上位者は自分の学習についてよくモニターしており、計画的に学習を行っていた。2)成績下位者は既有知識の不足が理解度の低さの原因となっていた。3)認知面と情意面とは複雑に関与しあっていることがわかった。
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 1 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 1 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 1 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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