日本地すべり学会誌
Online ISSN : 1882-0034
Print ISSN : 1348-3986
ISSN-L : 1348-3986
43 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
論文
  • 石井 靖雄, 藤澤 和範, 中島 祐一, 倉岡 千郎
    2006 年 43 巻 2 号 p. 51-59
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/08/03
    ジャーナル フリー
    地下水位上昇により発生する地すべりの滑動と, これに伴い杭に作用する荷重の変化を求めることのできるFEM解析モデルを構築し, ひずみ計を設置して杭の挙動観測を行っている地すべり地において, 杭変形の再現解析を行って本モデルを検証した。その結果, 実際の地すべりにおける杭変形を概ね再現することができた。FEM解析に用いる変形係数は, 杭の最大曲げモーメント発生付近の値を含むすべり面より上部及び下部方向にそれぞれ1/βの区間の孔内水平載荷試験から得られた変形係数の平均値を設定すると, 観測された曲げモーメントの再現性が良いことが示された。
研究ノート
  • 藤原 鉄朗, 川瀬 貴行, 原 龍一, 吉松 弘行, 佐藤 和則
    2006 年 43 巻 2 号 p. 60-67
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/08/03
    ジャーナル フリー
    長崎県に位置する鷲尾岳地すべりでは, 対策工として深礎杭工が施工されている。深礎杭には, 施工時に鉄筋ひずみ計が設置され, 深礎杭に生じる応力がモニタリングされてきた。しかしながら, 施工後15年が経過し, 鉄筋ひずみ計が異常値を示すなど, 計測値の信頼性に問題が生じるようになっている。そのため, 鉄筋ひずみ計以外の方法で, 現在深礎杭に生じる応力を推定し, 鉄筋ひずみ計の計測値との比較を行う必要性が生じた。筆者らは, 既設の深礎杭からコンクリートコアを採取し, AE法によるカイザー効果を用いて, 深礎杭工の現在の応力状態を評価した。この結果, 深礎杭に生じる応力および曲げモーメントは, 許容値以内であることを確認した。
報告
feedback
Top