日本地すべり学会誌
Online ISSN : 1882-0034
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43 巻, 6 号
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論文
  • ―地すべりの危険度評価に関連して―
    陳 伝勝, 宜保 清一, 佐々木 慶三, 中村 真也
    2007 年 43 巻 6 号 p. 339-350
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/03
    ジャーナル フリー
    沖縄, 島尻層群泥岩分布地域で発生する地すべりの類型区分と相互関係を明らかにした。地すべりは初生泥岩地すべり, 準初生泥岩地すべり, 再活動型崩積土地すべりに大別され, それらの間には一連の系統が認められた。準初生泥岩地すべりは, 発生斜面の下方部に既往の地すべり地形があり, 移動に伴う応力解放を受けて泥岩部の進行性破壊が促進され, 不安定化した可能性がある。一方, そのような地形を有さない地すべりは人為的な地形改変に伴う応力解放により発生したと考えられた。
研究ノート
  • 黒川 潮, 阿部 和時, 大丸 裕武, 松浦 純生
    2007 年 43 巻 6 号 p. 351-355
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/03
    ジャーナル フリー
    東西方向約4km×南北方向約4kmの流域を50mメッシュサイズで分割した2,100箇所を対象として, 降雨の浸透過程をより忠実に再現できるよう, 三次元飽和―不飽和浸透流解析と無限長斜面の安定解析を組み合わせた崩壊危険地判定手法を開発した。さらに, 判定に当たって計算に必要となる土層深の推定式と植生の効果の設定方法について提案を行った。実際の降雨データをもとに計算を行ったところ, 降雨量の変化にともなって危険地が増減する様子が再現できた。また, 本手法による判定結果と実際の崩壊地との比較を行ったところ, 実際の崩壊地88箇所に対し40箇所が一致し, 的中率は45.5%となった。
報告
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