日本地すべり学会誌
Online ISSN : 1882-0034
Print ISSN : 1348-3986
ISSN-L : 1348-3986
50 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
論説
論文
  • 石澤 友浩, 酒井 直樹, 諸星 敏一, 福囿 輝旗
    2013 年 50 巻 6 号 p. 256-267
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
      傾斜計による地中内部の変位計測と地表面伸縮計による地表面の変位計測を種々の模型斜面を用いた崩壊実験において行い,斜面崩壊の前兆現象として認識されている斜面の変形挙動について検討した。その結果,斜面下流から中腹における地表面の変位と地中内部の変位は,その大きさに違いがあるが,同様な変化傾向にあることが明らかになった。また,斜面の応力状態が異なる位置での地中内部の変位挙動が明らかとなった。さらに,地中内部の任意の深度での変位計測結果を崩壊の発生時期予測に使われている変位速度の逆数予測法へ適用した結果,傾斜計による地中内部の変位計測が崩壊予測に有効であることが明らかとなった。
  • 石澤 友浩, 酒井 直樹, 福囿 輝旗
    2013 年 50 巻 6 号 p. 268-278
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
      斜面崩壊時期の予測は斜面変位のクリープ速度を用いた手法が実用化されているが,斜面ごとに変位速度が異なることや,速度のゆらぎ現象などにより,最終崩壊に到るかどうかの危険度判断が困難な場合が多い。この判断手法を検討するために,大規模模型斜面を使用した降雨時の斜面崩壊実験を行い,変位速度の経時変化について検討した。その結果,変位速度のゆらぎ現象を確認するとともに,斜面の多地点に設置した変位計測結果より,最終崩壊につながる3次クリープ段階へ移行する変位速度の変化傾向が変化する点は崩壊土塊内の何れの地点でも同時間に生じることが明らかとなった。さらに,既往の予測法において,この変化点を利用した崩壊危険度の判断手法の有効性を示した。
報告
シリーズ
feedback
Top