日本地すべり学会誌
Online ISSN : 1882-0034
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51 巻, 2 号
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論説
論文
  • 佐藤 浩, 宮原 伐折羅, 岡谷 隆基, 小荒井 衛, 関口 辰夫, 八木 浩司
    2014 年 51 巻 2 号 p. 41-49
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
      合成開口レーダー (SAR : synthetic aperture radar) は, アンテナから射出され, アンテナで受信されたマイクロ波を使って地表画像を得る技術である。先行研究は, 現地調査や空中写真判読によって, 2011年東北地方太平洋沖地震が地すべりを生じさせたことを明らかにした。本稿においても, 人工衛星「だいち」 (ALOS : Advanced Land Observing Satellite) に搭載のPALSAR (Phased Array type L-band SAR) データを使って, この地震が東日本の広域で地すべり性地表変動を引き起こしていることが判った。山地斜面の変動域の面積が2.25ha以上であるものを抽出したところ, その数は22であり, 地すべり性地表変動を引き起こした最小のPGAは約300galと見積もられる。変動域のうち, 更新統の火山岩・火山砕屑岩の占める面積が952.5haと最多だった。その変動は, 地すべりの再滑動で説明されるばかりでなく, カルデラ内部の地質構造に支配されているものもあることが示唆された。その例を現地の調査や変動計測の結果とともに示す。
  • 横山 俊治
    2014 年 51 巻 2 号 p. 50-59
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
      ノンテクトニック構造地質学の構築に向けて, この論文では, 観察や診断などに関係した地すべり現象の地質学的なみかたについて議論し, 地すべりのマップスケール, 露頭スケール, 岩石スケールでの構造の解析方法に関する重要な課題について掘り下げている。
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