日本地すべり学会誌
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51 巻, 3 号
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論文
  • -東部北海道知床半島オシンコシン地すべり地域の例-
    前田 寛之, 河野 勝宣, 長谷部 賀宣, 澤野 宏樹, 桧垣 駿介
    2014 年 51 巻 3 号 p. 81-89
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
      地すべり多発地帯のグリーンタフ地域における新第三系中部~上部中新統遠音別川層硬質頁岩卓越層を基岩とする古期大規模地すべり (オシンコシン地すべり) 地域の地すべりは, 基岩地質による地すべり分類では, 熱水変質帯地すべりである。この地域の地すべりは, 流れ盤型であり, 移動体構成物質による地すべり分類では, オシンコシン地すべりのような大規模熱水変質岩地すべり, 2006年町道オシンコシン線地すべりのような中規模岩屑・土砂地すべり, 1999年町道オシンコシン線地すべりのような小規模岩屑・土砂地すべりなどが見られる。この型の地すべりの発生は硬岩の硬質頁岩厚層中の多量のスメクタイトを含む軟岩の軟質凝灰岩薄層と密接な関係を持つ。
研究ノート
  • ハスバートル , 石井 靖雄, 丸山 清輝, 中村 明, 野呂 智之
    2014 年 51 巻 3 号 p. 90-99
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
      地震によって発生する地すべりの規模や既存の地すべり地形内に占める位置, 範囲の特徴を明らかにするため, 2004年新潟県中越地震によって発生した地すべりと既存地すべり地形を比較・調査した。その結果, 中越地震によって発生した地すべりは, 既存地すべり地形よりも規模が小さいことが明らかになった。また, 地震による地すべりは基盤地質, 地質構造によりその規模が異なる傾向があること, 既存地すべり地形内で発生した地すべりは既存地すべり地形外で発生したものより規模が大きい傾向があること, 地震による地すべりは, 既存地すべり地形の下部で発生したものが多く, 河川侵食による影響の可能性が大きいことが明らかとなった。
技術報告
シリーズ
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