日本地すべり学会誌
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54 巻, 6 号
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論文
  • 木村 善和, 小松 翔, 阿部 真郎, 鈴木 真悟, 西谷 忠師
    2017 年 54 巻 6 号 p. 249-258
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/13
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     岩石や堆積物等の自然界の物質には, 鉄の酸化物等の磁性鉱物が含まれており, 地磁気に対応した残留磁気を獲得する性質がある。残留磁気は数100万年後も安定に残るため, 磁北や伏角を指標とすることにより, 過去にその場所が地すべりや岩盤崩落により移動したか否かについて議論できる。

     本研究では志津地すべり地周辺の第四紀火山噴出物を構成する岩石を対象に残留磁気の帯磁方向を分析し, 岩石の構成鉱物と岩石年代の分析結果の検証を行って, 地すべりの変動履歴と地すべり範囲を明らかにした。本結果は今後の志津地すべりの危険度評価と対応策を検討する上で重要な指標となろう。

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