日本地すべり学会誌
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論文
  • 中村 智行, 柴 正敏, 檜垣 大助
    2021 年 58 巻 3 号 p. 95-108
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/10
    ジャーナル 認証あり

     青森県西部地域には地すべり地形が多発し, 新第三紀のものが全体の82.7%を占め, 特に, 新第三紀中期中新世~鮮新世の堆積岩類が33.4%を占める。これらの堆積岩類を基岩とする「温湯地すべり地域 (軽石凝灰岩)」と「岩崎地すべり地域 (黒色泥岩)」のボーリングコアの鉱物分析を深度ごとに行い, 過去の研究に基づき深度ごとの「熱水変質帯」を区分し, すべり面との関係を考察した。すると, すべり面を含む移動体は, ともにスメクタイト, クリストバライトおよびハロイサイトで特徴づけられる熱水変質帯 (Ⅰ帯 : クリストバライト-スメクタイト帯) に位置することから, 鉱物の組合せからすべり面を判定できる可能性を示している。また, 低温の熱水変質作用による多量のスメクタイトの存在が, 地すべりの発生しやすい素因となったものと考えられる。さらに, 本地域の新第三紀の地すべりにおいても, グリーンタフ変動にともなう低温の熱水変質を広域に受けていると推測され, このことが本地域で地すべりが多発している要因といえる。

研究ノート
  • 鄒 青穎, 山邉 康晴, 檜垣 大助, 笹川 考義, 桐生 朋, 沼田 修平, 古川 日咲子, 小田桐 (白石) 睦弥
    2021 年 58 巻 3 号 p. 109-117
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/10
    ジャーナル 認証あり

     世界自然遺産白神山地の西端に位置する津軽国定公園「十二湖」には, 十二湖と呼ばれる湖沼地域があり, 実際には名所「青池」を含む大小33個の湖沼から成る湖沼群をもつ。津軽十二湖の成因には, 約300年前の歴史地震によってできた地すべりが関与したとされるが, 地すべり地の地下構造など資料がなく不明な点が多い。そこで, 本研究では, 青池付近を対象に2次元高密度電気探査結果からその地下構造の解析を行い, 地すべりによる堰止湖発生の可能性や既往の地質調査結果との整合性について報告するものである。また, 合わせて地域に残る史料に基づき湖沼群の形成年代を検討した。

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