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日本下肢救済・足病学会誌
Online ISSN : 2187-1957
Print ISSN : 1883-857X
ISSN-L : 1883-857X
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後続誌
日本フットケア・足病医学会誌
11 巻 (2019)
3 号 p. 0-
1 号 p. 0-
10 巻 (2018)
3 号 p. 105-
1 号 p. 0-
9 巻 (2017)
3 号 p. 123-
1 号 p. 1-
8 巻 (2016)
3 号 p. 121-
1 号 p. 1-
7 巻 (2015)
3 号 p. 111-
1 号 p. 1-
6 巻 (2014)
3 号 p. 87-
1 号 p. 1-
5 巻 (2013)
3 号 p. 119-
2 号 p. 1-
4 巻 (2012)
3 号 p. 103-
1 号 p. 1-
3 巻 (2011)
3 号 p. 63-
1 号 p. 1-
2 巻 (2010)
2 号 p. 77-
1 号 p. 1-
1 巻 (2009)
1 号 p. 5-
3 巻, 1 号
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総説
TASC II―その3 末梢動脈疾患の血行再建
中村 正人
2011 年 3 巻 1 号 p. 1-6
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.1
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要旨:末梢動脈疾患(peripheral artery disease; PAD)に対する根治的な治療である血行再建術はカテーテル治療と外科的なバイパス術に大別される.その術式,成績は血管部位によって大きく異なり,大動脈-腸骨動脈領域,大腿動脈-膝窩動脈領域,膝下領域の3 領域に分類される.各血管領域における治療戦略の指針として,病変形態に応じたTASC II 病変分類(A–D の4 型)が提唱されているが,実際の診療においては個々の症例でリスク,ベネフィットを考慮した総合的な判断が要求される.なお,器具の進歩などにより急速にデータが集積されてきている領域であり,記載されているデータは必ずしもupdate ではないことに留意すべきである.
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(1224K)
慢性創傷における細菌感染の考え方 2.Colonization と細菌biofilm
館 正弘, 古和田 雪
2011 年 3 巻 1 号 p. 7-11
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.7
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要旨:慢性創傷では創面の細菌がさまざまな局面で炎症反応を惹起し,遷延化させていることを示すエビデンスが出てきている.慢性創傷の臨床的観察から2000 年以降critical colonization の概念が発生した.バイオフィルムは細菌が創傷の環境下で生存するために形成する複合体であり,慢性創傷においてその存在を裏付ける証拠が出てきている.慢性創傷におけるバイオフィルムの簡便な診断方法は今のところなく,組織を採取して細菌塊と多糖体の局在を示すしかない.
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(1575K)
米国の足病変治療のStandard-of-Care 2010
鈴木 一雄
2011 年 3 巻 1 号 p. 13-19
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.13
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要旨:米国では,外傷や糖尿病足病変などの慢性創傷を一日でも早く治癒するという主旨の外来センターが,既に医療ビジネスとして全米中で確立している.この稿では,米国での当病院でのウンドケアセンターにおけるStandard-of-Care(標準指標的な治療法)の紹介を,最新治療エビデンスとガイドラインとともに紹介する.
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(1906K)
特集:下肢救済のための検査
1.糖尿病性足病変の治療に必要な理学的検査
辻 依子, 北野 育郎, 寺師 浩人
2011 年 3 巻 1 号 p. 21-27
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.21
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要旨:糖尿病性足病変患者の下肢切断を回避するためには,早期発見,適切な治療が必要である.糖尿病性足病変には末梢神経障害,末梢動脈疾患,感染など様々な病態が複合し,創を難治化させており,適切な治療を行うためには,複合した病態を正確に把握する必要がある.
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(2093K)
2.血流・画像検査
大竹 剛靖, 小林 修三
2011 年 3 巻 1 号 p. 29-35
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.29
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要旨:末梢動脈疾患患者における下肢動脈血流の画像的評価は,血行再建術の対象となる病変が疑われる場合あるいは重症下肢虚血で下肢救済が求められる場合には必須である.画像評価法には,血管造影検査,コンピューター断層血管撮影(computed-tomographic angiography: CTA),磁気共鳴血管撮影(magnetic resonance angiography: MRA),血管超音波検査などが含まれる.最近ではCTA やMRA などのより低侵襲検査法の進歩により,血管造影検査でなくとも下肢動脈血流に関する詳細な画像が得られるようになってきた.しかし,それぞれに長所短所があり,いずれの画像検査法も1 つの検査法で完全なものは未だない.選択されるべき画像検査法は,侵襲/非侵襲,2 次元/3 次元,造影/非造影,石灰化の影響の有無,検査に伴う合併症の可能性などによって個々の患者で異なる.各検査法の特徴をよく理解し,場合により複数の検査法を組み合わせることによって,下肢救済のためできるだけ正確で詳細な画像診断が行われる必要がある.
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(1751K)
3.感染症(骨髄炎を含む)検査
藤井 美樹, 寺師 浩人, 佐藤 友保
2011 年 3 巻 1 号 p. 37-42
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.37
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要旨:下肢救済のためには感染症,特に骨髄炎の有無を正確に評価し,早期に適切な治療をすることが大切である.しかし,糖尿病患者では免疫反応の低下により典型的な炎症所見を示さないこともありその診断は難しい.末梢動脈性疾患や神経障害の有無等の評価を行うとともに,潰瘍を良く観察する.単純X 線写真およびMRI 撮影が軟部組織感染症と骨髄炎の診断に有用であり,足潰瘍感染を疑った場合は必ず施行すべきである.
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(2244K)
下肢救済―私たちの取組み(3)
「創傷ケアセンター」におけるCLI の治療:大分岡病院におけるチーム医療による下肢救済の取組み
古川 雅英, 澁谷 博美, 佐藤 精一, 立川 洋一, 迫 秀則
2011 年 3 巻 1 号 p. 43-46
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.43
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要旨:大分岡病院では2004 年2 月にミレニア・ウンド・マネージメント社と提携し,「創傷ケアセンター」を開設し,下肢救済に積極的に取り組んでいる.特に重症下肢虚血の血行再建においては形成外科,循環器科,心臓血管外科の3 科で個々の症例について検討し,治療方針を決定するという相補的血行再建戦略(complementary revascularization strategy)を行っている.この戦略により,この5 年間に180 肢(165 例)のFontaine IV,Rutherford 5 もしくは6 の状態の重症下肢虚血の症例に血行再建術を施行しており,その結果は,経過中死亡例6 例(死亡率3.6%),治療中断6 肢(6 例),大切断のための血行再建4 肢(4 例)を除く164 肢中144 肢が救肢でき,救肢率は87.8%であった.また,創治癒までの平均日数は62.2 日であり,良好な成績であった.
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(763K)
原著
重症虚血肢患者の肢位の違いが下肢皮膚灌流圧に与える影響
川﨑 東太, 上村 哲司, 松尾 清美, 村田 知之
2011 年 3 巻 1 号 p. 47-51
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.47
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要旨:以前われわれは,健常成人を対象に肢位の違いが下肢末梢皮膚灌流圧に与える影響について検討を行った.今回はFontaine の分類がIII・IV 度で,下肢の足背・足底の皮膚灌流圧が40 mmHg(仰臥位)未満の下肢に血流障害がある重症虚血肢患者を対象に,肢位の違いが下肢の皮膚灌流圧に与える影響を検討した.対象は男性10 人,女性1 人で,右下肢6 例,左下肢5 例であった.測定肢位は下肢挙上,仰臥位,20° 背上げ,端座位の合計4 肢位で行った.下肢の位置が心臓よりも低くなるような肢位をとることで,下肢末梢の皮膚灌流圧は有意に高くなる傾向にあり,端座位はその他の3 肢位と比較して有意に上昇した.今回の結果より,端座位は重症虚血肢患者においても下肢の末梢皮膚灌流圧の上昇をもたらすことがわかった.しかし,端座位になっても皮膚灌流圧の変化があまりみられない症例もみられており,それらについては今後検討していく必要がある.
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(1020K)
フットケア実践のための院内戦略とその効果
内田 みさ子
2011 年 3 巻 1 号 p. 53-56
発行日: 2011年
公開日: 2015/03/27
DOI
https://doi.org/10.7792/jlspm.3.53
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要旨:フットケアは糖尿病患者の足を守り,QOL 維持のために必要なケアであり,重度の胼胝や巻き爪の処置などの治療的要素も含んでいる.足病変予防のためにフットケアは重要であり,また,足潰瘍・壊疽の発症危険因子となる過剰圧を軽減する靴などのフットウェアも欠かせない.しかし,緊急性がある分野に比べるとフットケアに対する認知度は低く,フットウェアも含んだシステムの構築には遅れがみられる.糖尿病患者の足病変予防および治療には多岐に亘る診療科と医療スタッフが足救済という同じ目的をもって協同していく必要があるが,壁を抱える施設が少なくないのが現状である.様々な壁を乗り越え,組織に応じた戦略を立て熱意をもって実行し続けることが重要である.
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