日本教育工学雑誌

表紙

原稿種別: 表紙
2000 年 24 巻 suppl 号 p. Cover1-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_Cover1

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日本教育工学会編集委員会

原稿種別: 付録等
2000 年 24 巻 suppl 号 p. App1-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_App1

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目次

原稿種別: 目次
2000 年 24 巻 suppl 号 p. Toc1-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_Toc1

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CONTENTS

原稿種別: 目次
2000 年 24 巻 suppl 号 p. Toc2-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_Toc2

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高等学校普通教科「情報」の実施に関わる現職教員の意識調査

正司和彦, 松田稔樹, 南部昌敏

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 13-18
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_13

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普通教科「情報」実施上の課題について, 現職教員を対象にアンケート調査を行った.担当者に過度の負担をかけない制度と施設・設備の整備, 教員の質の確保が重要な課題として指摘された.施設・設備としては, パソコンの更新, 生徒が使えるインターネット環境の整備が重要とされた.現職教員等講習は, 文部省案で実施した後, 事後研修の機会を提供する必要があることが明らかになった.また, 研修は, 普通教科向けと専門教科向けを区別するのが望ましく, 普通教科向けは, 教科教育法と専門の学習とを統合し, 模擬授業体験ができる指導法が求められた.普通教科「情報」の新設・必修化が他教科に与える影響は, プラス面の回答が上位に挙げられた.

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三重県における幼稚園のコンピュータ利用調査 : 幼児教育者のコンピュータマインドと情報教育の課題

鷲尾敦

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 19-24
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_19

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幼児教育者養成課程での情報教育内容を考えるために, 三重県下の幼稚園に対して, コンピュータ利用の状況と意識について調査をした.コンピュータの設置率は低く, 園児が利用できる機器を設置している園はさらに少ない.全ての園が必ずしも明確なねらいをもって幼児に与えているわけではなく, 導入がうまくいっていない園もあった.また, コンピュータをメディアとして捉える認識がなく, 幼児向けコンピュータ導入には抵抗感のある幼児教育者が多くいる.そのため, 情報機器を教育の現場でメディアとして正しく取り扱うことのできる人材の育成を目標とした教職課程の情報教育が望まれる.

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乳幼児の環境と発育をテーマとした授業実践 : 総合的な学習カリキュラムの作成

片岡久明

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 25-28
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_25

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高校3年生を対象に, 乳幼児の環境や親の育て方が, その子の脳や体の発育に及ぼす影響を学習するカリキュラムを作成し, 授業を実践した.乳幼児の環境や親の育て方が, いかにその子の一生を左右するかについて知らなかった生徒の多いことがわかった.生徒は乳幼児の環境と発育の関係を正しく理解し感動を覚えた.我慢や協調, 集団行動のできる子どもを育て, 生きる力を育むこれからの日本の教育にとって, 必要不可欠の領域であることが示唆された.

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総合的な学習活動の設計と子どもの学習経験に関する事例研究

細川和仁

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 35-40
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_35

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授業者による学習活動の設計意図と子どもの学習経験とはずれが生じる.特に総合学習のように子どもの学習活動が多岐にわたる場合, 学習経験の予測が難しい.本稿では, 総合的な学習活動の一事例を取り上げ, 学習活動に対する授業者の意図と, 実際の授業過程における子どもの学習経験をそれぞれ分析し, 両者の関連性について考察した.その結果, 多岐にわたる課題追究に対して価値基準を置くことの有効性と, 学習意欲喚起のための日常的な働きかけが重要であることが明らかになった.

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全方向型仮想空間内の探索経験による実在空間での空間定位

近藤智嗣

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 41-44
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_41

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本研究では, 実在する空間を模倣した仮想空間を3次元コンピュータ・グラフィックスで構築し, その仮想空間内で通過ポイントの探索行動を経験した後, 現実の空間を移動しながら通過ポイントの空間定位を行った.本研究で使用した仮想環境の特徴は, 立方体型のスクリーンの全面に立体視映像を投影し, 被験者はその中に入り込み360度の全方向を見回しながら, 移動できることである.このようなバーチャル・リアリティ技術による仮想環境の教育応用は学習環境にも大きな変革をもたらすと考えられる.本稿では, 仮想空間内での探索方略と実在空間での移動過程を分析し, その評価を行った.

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情報表現教育を支援するボードシステムの開発と評価

山内祐平, 須永剛司, 永井由美子, 田口真奈

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 53-58
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_53

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中学校美術や総合的学習の時間で行われる情報表現教育を支援するボードシステムを開発し, 授業の中で評価を行った.その結果, 本システムが関係性の発見, 表現の調整, 表現方法の創出などを支援していることが確認された.トレーシングペーパー機能や, 身体的なコミュニケーションによる情報の共有, ペン入力インターフェイスなどが表現の過程において有効であったと考えられる.

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大学間合同ゼミにおけるインターネットの役割

田口真奈, 村上正行, 神藤貴昭, 溝上慎一

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 59-64
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_59

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本研究では, 平成11年度に京都大学および慶應義塾大学との間で行われた合同ゼミにおけるインターネットの役割を明らかにするものである.具体的には, 「自己探索」をテーマとした京都大学側の授業をすべて参与観察し, 学生のホームページへの投稿内容の分析および授業後の学生への半構造的インタビューを行った.インターネットと授業との関わり, およびインターネットの果たした役割を整理した結果, インターネットは, 学生の「日常性」と「授業における学び」をつなぐ可能性があること, しかし, 単にネットをつないだだけでは, 大学間で議論が深まるまでには至らず, 「授業」あるいは「HP」でどのように「共通性」を意識させていくかが重要であることが示唆された.

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ティーチングアシスタント (TA) による小・中学生のための情報教育

河村一樹, 斐品正照

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 65-68
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_65

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宮城大学で開催しているみやぎ情報天才異才塾では, 小・中学生を対象に, インターネット技術を用いた情報教育を合宿形式で実施している.そこでは, 15名の大学生をティーチングアシスタント(TA)として参加させ, グループでの協同学習によるホームページ制作を指導させている.その結果, 天才異才塾にふさわしい情報教育の成果があったことを報告する.

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CSCWにおけるグループ活動過程と成果およびメンバー特性との関連

安達一寿, 中尾茂子

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 73-78
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_73

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大学2年次を対象とする情報処理演習の授業では, 最終課題として総合的な課題を与え, グループ活動によって問題解決にあたっている.この取組み最終時に行った成果に対する相互・自己グループ評価とアンケートをもとに, 成果に対する評価とグループ活動評価との関連性およびグループ活動評価とメンバー特性との関連性を分析した.その結果, 成果に対する自己評価はグループ活動の成否と関連があること, グループ活動の成否には日頃からリーダーシップを発揮することが多いメンバーの存在, さらにグループリーダーの場合はコンピュータ操作が得意であることが関係している, という知見が得られた.

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プログラミング実習がコンピュータの利用に対する意識に及ぼす影響について

櫻井桂一, 岡田稔

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 79-84
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_79

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プログラミング実習の前後においてアンケート調査を行うことにより, プログラミング実習が, その後の学生のコンピュータ利用に対する意識にどのような影響を与えるのかについて調べた.また, アンケート項目間の相関係数からコンピュータの積極的な利用を促す要因について検討した.その結果, 今後ともコンピュータを積極的に使用したいとする学生は, 指示された通りに操作できた, 期待していた通りの結果がでた, 楽しかったという評価をしていることがわかった.また, 男子では, コンピュータに対する恐怖感とコンピュータ操作の間に, かなり強い相関が見られたのに対して, 女子では両者の間に弱い相関しか見られなかった.

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マルチメディアを利用した学習支援システムの学習の効果と負担に関する研究

本多薫

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 85-90
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_85

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本研究では, 同一の学習内容において学習支援システムを使用した学習と, テキストを使用した学習を実施し両者を比較することから, マルチメディアを利用した学習の効果と学習者に対する負担を検討した.その結果, 音声と動画を取り入れることにより, テキストによる学習よりも学習支援システムによる学習の方が, 演習問題の正答率および学習の理解度が高く, 知識獲得に効果的であることがわかった.しかし, 学習支援システムによる学習は, 心拍数の上昇とフリッカー値の減少がみられ, 学習者への負担が大きいことが示された.

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ファジィ推論による進路決定のモデル化

山下利之, 古澤照幸

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 103-108
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_103

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本研究は, 高校生の進路決定を支援するために, 進路決定のファジィ推論モデルを発展させることを目的に行われた.144名の女子高校生が, 彼らが進路を決定する際の動機の強さを評定することが求められた.この評定データから, 主成分分析によって高校生の進路決定の動機の構造を明らかにし, 次に, それをもとにして, 進路決定過程のファジィ推論モデルを作成した.モデルの予測と進路に関する高校生の回答の比較から, ファジィ推論モデルの応用可能性が示された.最後に, ファジィ推論モデルの意味と今後の可能性が考察された.

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Web を利用したリアルタイム授業評価システムの開発と運用

大塚一徳, 八尋剛規, 光澤舜明

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 109-114
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_109

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通常, 授業評価は授業の最終回にマークシート等を利用して実施されている.得られた授業評価データは, バッチ式の処理形態であるため評価結果のリアルタイムな授業へのフィードバックが不可能であり, 実際に該当授業を評価した学生に対しての授業改善には役に立たないといった問題点が指摘される.本研究においては, このような現行に行われている授業評価の問題点を解決するためにWebを利用したリアルタイム授業評価システムを開発し運用した.リアルタイム授業評価システムによって, 当該授業の内容および教授法に関するさまざまな角度からのリアルタイムな評価情報収集, 評価結果の公開, 教授法の改善が可能となることが示された.

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博物学的情報データベース活用における情報検索インタフェイスの検討 : 「総合的な学習の時間」の試行的実践を事例として

松下幸司

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 121-126
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_121

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筆者は1996年6月よりインターネット上の博物学的情報サイト『博物館の博物館』を発信している.本サイトはアクセス者の知的好奇心に基づく学習活動-「知りたい」と思う博物学的情報をネットワーク上で探索する活動-の支援を発信の中心目的としている.本稿においては, 本サイトを「総合的な学習の時間」の試行的実践において実際に活用した児童の言動などを基に, 児童の主体的な情報探索活動に有用な「わかりやすい」「調べやすい」情報検索インタフェイスのデザインについて検討する.

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小型モータ制御実習用遠隔実験システムの開発 : 日本人学生と外国人研修生を比較して

菊池達也

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 127-130
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_127

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実験室から離れた場所から操作学習が可能な小型モータ学習用遠隔実験システムを試作した.実際に, 日本人学生と研修中の外国人教師を対象にシステムの評価実験を実施した.外国人研修生の反応から, 母国にはない実験システムを利用できるメリットやWeb-based coursewareの提供が彼らのスキルアップやフォローアップに期待されていることが判明した.短所としては, 遠隔実験を利用した授業の進め方やトラブルが生じた場合の対処方法について指摘を受けた.一方, 日本人学生の反応は, 遠隔実験より実物を利用した机上実験を好む傾向が強かった.

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携帯電話への休講情報提供・メール配信システムの開発

山岡俊章

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 131-134
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_131

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iモードやEZweb, J-スカイウェブなどいわゆる"手の中インターネット"が可能なブラウザ内蔵の携帯電話が普及してきた.本研究では, これらのブラウザ内蔵の携帯電話へ休講情報を提供するシステムを開発し, また, 同時にメール配信システムも開発した.本システムを使用して, 管理者はPCまたは携帯電話(iモード)から休講情報を登録すれば学生に常に最新の情報を提供することが可能になる.またPCから, 学科や専攻, 学年ごとに一斉にメールを送信することができる.

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異なる知識の組み合わせによる「情報モラル」指導法の検討

玉田和恵, 松田稔樹

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 147-152
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_147

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情報モラルの指導について, 道徳的規範知識, 情報技術の知識, 合理的判断の知識という3種の異なる知識の組み合わせによる指導法を検討した.学生に対する調査の結果, 情報技術の知識が高い者には情報モラルが高い者が多く, 道徳的規範知識のうち「善悪の判断」「思いやり」「決まりを守る」「正義を重んじる」などの各因子得点に, 情報モラルの高い学生と低い学生とで差があることが分かった.また, 異なる知識の組み合わせによる指導法を実践し, 指導の効果を確認した.そして, この指導法は効果が持続する傾向があること, 情報モラルがもともと低い学生に有効であることが示唆された.

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学習環境構成と教師の意図に関する継続的分析

潟辺美由紀, 堀田龍也, 黒上晴夫

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 153-157
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_153

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学習環境の構成は, 教師が経験に基づいて行っている場合が多く, どのような意図を持って具体的な学習環境を構成しているかという関係はこれまで研究の対象にされてこなかった.本研究では, ある小学校教師の学習環境構成について継続的に観察し, 当該教師の構成した学習環境と, その設計意図について分析し, 教師の意図の変化と学習環境構成の変化について明らかにした.

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幼児向け教育テレビ番組に見られるショットの種類と画面構成

森田健宏

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 159-164
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_159

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幼児向け教育テレビ番組(NHK教育)を対象に, ショットの種類と構成比率, 注視対象の提示様式についての調査を行った.その結果, 幼稚園教育要領の「環境」領域を主なねらいとした番組では, 他番組よりもショットの構成数が少なく, 特にクローズアップやミディアムショットの継続時間が長く構成されていること, また, 「うたっておどろんぱ」や「たっくんのおもちゃ箱」などショー的に展開されるジャンルの番組では, ロングショットの比率が高く, クローズアップされたショットの継続時間が短いことが明らかになった.また, 注視対象の提示様式については, ショットの構成パターンなど番組ジャンルの影響を受けて, 構成比率が異なっていることが明らかになった.

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下線ひき行為が文章理解に及ぼす影響

魚崎祐子, 野嶋栄一郎

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 165-170
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_165

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テキストを読みながら学習者が自発的に下線をひく行為が文章理解に及ぼす影響を実験的に検討した.その際プロンプトという観点から, テキストによって予め与えられる下線強調と学習者自身がひく下線との効果の違いについて比較した.実験手順としては制限時間内のテキスト読解を行い, 直後と1週間後に再生テストを行った.その結果, 限られた時間の中で全体を把握するという点では下線をひくことの影響が見られず, テキストにつけられた下線は再生率を高めるがその効果は長く続くものではないということがわかった.また, 読解時間が長くなるにつれて下線部からの再生の割合が高くなっていくということが明らかになった.

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自己評価力を高めるための学習理解度診断個票とその効果

長谷川勝久

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 177-182
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_177

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本稿では, 自己評価力を高めるKR情報について考察し, それらのKR情報を備えた学習理解度診断個票について提案する.次に, 本稿で提案する学習理解度診断個票を用いて, 大学での授業実践を行った結果を, 以下の観点から分析して報告する.(1)自己評価力を高めるのに有効であるかどうか.(2)自己評価力と学習効果との関係について.(3)自己の実力から近い問題と遠い問題での自己評価傾向の推移の違いについて.結果は, (1)については有効性が認められた.(2)については, 問題の理解度に対する過大評価傾向を示す指数と学習効果との間にかなりの相関が見られた.(3)については, 過大評価傾向にある学生が自己の実力より易しい問題に誤答している場合が, 一番注意を要することがわかった.

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マルチメディア型教育ソフトの評価に対するひとつのアプローチ

北神慎司, 井上智義

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 183-188
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_183

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本研究では大学生を対象にして, マルチメディア型教育ソフト18本について, 予備調査で得られた30対の項目に対する6段階評定を求める主観的な評価を測定した.その結果, 「目的指向性」, 「興味誘発性」, 「教育課題性」, 「制御容易性」の4つの因子が抽出され, 各ソフトのプロフィールが描かれた.一般にマルチメディア型教育ソフトは, いずれの特徴をも兼ね備えたものが望ましいと考えられるが, そのすべてを満足するようなソフトは半数程度であることが示された.また, 調査に参加した大学生は, 自分たちにとって実用的で, 実際に使う可能性の高いと思われるソフトに対して, 主観的な評価額を高くするという傾向が認められた.

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教員養成における Windows NT Server ネットワークシステムの指導のカリキュラム開発

山岸正明, 西田英樹, 安藤由和

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 193-196
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_193

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Windows NT Serverネットワークシステムを教員養成において, 8週程度で指導するテキストの作成を行った.実際に実習を行って, テキストの有効性の評価と実習前後の達成度の評価を行った.テキストは, 操作画面をカラーで多く提示したこと, 操作等を色分けで示したこと, 操作画面を直線的に配列したことで, 実習者には分かりやすいという評価を得た.実習前後で, 学習者のスキルの向上が認められたので, 実習内容の提案をする.

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遠隔授業における学習の理解度に影響を及ぼす要因の分析

星野敦子, 加藤直樹, 村瀬康一郎, 橋本ヒロ子

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 197-202
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_197

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テレビ会議システムを利用した, 現職教員を対象とした大学院授業の理解度に影響を及ぼす要因分析を行った.初めに要因となる授業の評価項目について因子分析を行った結果, 「コミュニケーション」「画像・音声」「会場・資料」及び「疲労」の4因子が抽出された.重回帰分析の結果, 授業の理解度に対して最も規定力が高いのは「授業内容に対する興味」であり, 授業の内容によっては「会場・資料」因子, あるいは「表計算ソフトによるデータ整理能力」の影響も見られることが明らかとなった.双方向性を生かしたスムーズな授業展開やコミュニケーション機能を高める努力が授業評価ならびに教育効果を向上させるが, 授業内容に対する興味の向上や資料・テキスト類の内容の改善が伴わなければ, 十分な教育効果は期待できない.

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「プロセスの作品化」による自己理解の深化支援

苅宿俊文

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 203-206
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_203

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本稿は, 実践を通して, 「プロセスの作品化」が, 外化を通しての自己理解を深める時に, 外化過程の支援をする方法の一つであることを明らかにしていく試みの報告である.「プロセスの作品化」の実践として, 本稿では, 描いたプロセスを再生することができる「再構成型描画ソフトウエア脳の鏡」で描いた後に, 自己の描いたプロセスを見直し, 他者に制作のプロセスについて語り, それを文字化し, 絵と併せて表現していくという「心の花」という実践である.「脳の鏡」は, 外化支援のツールとして位置づけている.

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テレビ会議システムを利用した遠隔授業に対する教員の評価

河村壮一郎

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 207-212
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_207

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同時双方向通信のメディアを用いた遠隔教育に対する従来の評価は主に受講者によりなされていた.本研究ではテレビ会議システムによる講義を実際に行った教員を対象に授業の印象を調査した.その結果, 教員は遠隔教育メディアを全般に高く評価し, 授業経験に基づいて遠隔教育を期待していることが示された.ただし, 受講者に対する調査では示されなかった問題点も指摘された.遠隔授業が対面授業に代わるには, 授業方法の工夫, 授業中の緊張感, 受講者への話しかけやすさなどで課題があると考えられる.

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音環境における音読速度と音楽的習慣との関係

矢川園子, 中山実, 清水康敬

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 213-216
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_213

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本研究では, さまざまな音環境において文章を読ませたときの音読速度について, 音読者の音楽的習慣との関係から検討した.音環境として, 無音, ホワイトノイズ, 日本語の歌詞つきの歌謡曲, クラシック音楽の4条件を設定し, それらの条件下での音読速度を比較した.また, クラシック音楽のテンポを変化させた時の影響も調べた.さらに, 音楽的習慣に関する質問紙の回答結果を因子分析し, "音楽の理解", "日常的音楽習慣", "音楽好き"の3因子を得た.各因子成績と音読速度の関係を調べ, 音楽的習慣による影響を明らかにした.

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九州大学合格者の大学入試成績と社会的成功に関する 50 年後の追跡研究

坂元章, 木藤由美子

原稿種別: 本文
2000 年 24 巻 suppl 号 p. 217-220
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_217

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本研究は, 京都大学の合格者を対象として, 大学入試の得点が後年の社会的成功を予測するかどうかを検討した坂元ら(1999)の知見を追試するために, 昭和24年度の九州大学経済学部合格者147名に対して紳士録調査と質問紙調査を行ったものである.その際, 社会的成功の指標として50年後の生存を加え, また, 受験当時の生活についても検討し, 坂元ら(1999)の方法を拡張した.本研究の結果は, 進学適性検査得点の予測力は低く, 大学学力検査得点の予測力に優らないとする坂元ら(1999)の知見に一貫し, それがより広い対象者にあてはまる, より一般性の高いものであることを示した.

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奥付

原稿種別: 付録等
2000 年 24 巻 suppl 号 p. App2-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_App2

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日本教育工学会原稿執筆の手引

原稿種別: 付録等
2000 年 24 巻 suppl 号 p. App3-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_App3

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日本教育工学会投稿規定

原稿種別: 付録等
2000 年 24 巻 suppl 号 p. App4-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_App4

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裏表紙

原稿種別: 表紙
2000 年 24 巻 suppl 号 p. Cover2-
発行日: 2000/08/20
公開日: 2017/10/20

DOIhttps://doi.org/10.15077/jmet.24.suppl_Cover2

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