小学生を対象として「インターネットで, こんなページが出てきたら, 君ならどうする?」をテーマに, 各児童が7つのWebページを閲覧し, その中に埋め込まれた情報モラルや問題点に関してワークシートに記入しディスカッションを行った.その結果, 学習前には, 個人情報の保護や情報発信の留意点, うわさや誤情報への対処方法, 電子掲示板での中傷への対処が, 今回の調査対象者の小学生では対応が不十分であったが, 指導後, 正しい知識や正しい対処法を回答できた.また, 学習展開を分析した結果, 情報モラルに関する対処的なルールの指導ではなく, それらのルールの意味を正しく理解し, 新たな場面でも正しい行動, 自分の身を守れるような行動がとれるような指導展開が有効であることが明確となった.
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