音楽医療研究
Online ISSN : 1883-2547
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第17回日本音楽医療研究会学術集会 教育講演
  • 佐藤 正之
    2024 年 17 巻 p. 1-4
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル 認証あり
    半世紀前は、日本人の死因の第一位は脳卒中であった。医療の進歩で多くの患者を救命できるようになり、現在では死因の第四位になっている。それは、麻痺などの後遺症を抱えつつ、残りの人生を歩む患者の増加を意味する。病院でのリハビリテーションは、原則半年間で終了する。慢性期に在宅での機能維持・改善に、音楽療法が果たせる役割は大きい。特に、楽器を用いた訓練は、運動の結果が音としてリアルタイムにフィードバックされるという利点がある。本稿では、脳卒中でもっとも一般的な症候である麻痺に対する音楽療法を中心に、ここ10年間で報告が増えた半側空間無視に対する音楽療法について、現時点でのエビデンスを紹介する。
総説
  • 岡田 幸法, 小宮 清, 三道 ひかり, 印牧 義英, 福田 護, 後藤 由香, 天野 徹也, 小林 泰之, 佐藤 正之, 山野 嘉久, 遊 ...
    2024 年 17 巻 p. 5-10
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル 認証あり
    悪性腫瘍の治療に対する薬物薬物では抗がん剤が使用される。現在殺細胞性抗がん剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害剤も使用されている。しかし、抗がん剤を使用した場合には嘔気、嘔吐などの有害事象を生じる。5HT3 受容体拮抗剤などの進歩により嘔気、嘔吐の頻度は減少しているものの患者を苦しめることが多い。このような薬物療法に伴う嘔気、嘔吐に対して音楽療法の有効性が複数の論文で示されている。また、音楽療法は悪性腫瘍における薬物治療中の患者の不安などの心理の改善、また、睡眠の質改善に有効であるとする報告も認められる。本稿では薬物療法中における音楽療法の有効性について文献をもとにまとめたものである。
  • 岡田 幸法, 座間 辰彦, 糸永 知広, 三上 隆二, 大久保 充, 菅原 信二, 三道 ひかり, 小宮 清, 佐藤 正之, 齋藤 和博
    2024 年 17 巻 p. 11-14
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/05/21
    ジャーナル 認証あり
    悪性腫瘍の治療に対する放射線治療は根治治療、緩和治療などその適応が幅広い。しかし、放射線治療では放射線防護の関係上照射時照射室内に患者1人となる。また、通常月曜日から金曜日まで週5日、休むことなく連日治療を受けることが必要である。放射線治療は定位照射、強度変調放射線治療、粒子線治療などの進歩により治療効果は改善し、副作用も軽減してきたが、治療時の患者の心理には十分な配慮が必要である。、このような放射線治療において音楽療法の有効性が複数の論文で示されている。本稿では放射線治療中における音楽療法の有効性について文献をもとにまとめたものである。
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