音楽医療研究
Online ISSN : 1883-2547
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8 巻 , 1 号
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特別講演
  • 岩田 誠
    8 巻 (2015) 1 号 p. 1-12
    公開日: 2015/11/17
    ジャーナル 認証あり
    認知症患者では、行動選択を行うために必要なワーキングメモリーの形成において、現実社会からの感覚情報の占める役割が減少し、遠隔記憶として貯蔵されていた出来事記憶の占める役割が大きくなる。このために、認知症患者では、現実社会において適切とされるような行動選択がなされ難くなっており、行動心理学的症状とされる様々な問題行動を生じやすくなっている。このような状況下においても、情動や運動に対して直接的に働きかけることのできる音楽は、ワーキングメモリーの形成において、現実社会の外界情報を十分に与えることが出来るため、行動心理学的症状を軽減させるために有効である。
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特別講演
  • 井出 祐昭
    8 巻 (2015) 1 号 p. 13-17
    公開日: 2015/11/17
    ジャーナル 認証あり
    音や音楽は、主に精神の癒しとして位置してきたが、心身に対してより直接的に作用する力をも有するものである。本論文は、音の社会応用をテーマとし、特に福祉・医療現場への音によるアプローチの必要性を議論すべく、音の特徴であるイマジネーションを喚起する力や、空気を創り出す力を、数々の社会応用実績を元に解説する。治療時の不安軽減、医療従事者のQOL 向上、患者とのコミュニケーション促進をはじめとした、医療現場における課題克服の可能性を、実際の福祉・医療現場への音の導入事例により掘り下げる。
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原著論文
  • 阿部 真貴子, 佐藤 正之, 田部井 賢一, 川北 澄枝, 藤田 梨紗, 中野 千鶴, 木田 博隆, 冨本 秀和
    8 巻 (2015) 1 号 p. 18-26
    公開日: 2015/11/17
    ジャーナル 認証あり
    本研究は、音楽療法により認知症患者とその介護者に生じた変化について、神経心理検査、介護者への聞き取りを用 いて調査することを目的とした。音楽療法群7 名とその介護者7 名、コントロール群10 名とその介護者10 名を対象とした。音楽療法群に半年間の介入を行い、介入開始時、3、6 ヶ月経過時に神経心理検査と介護負担感についてのアンケートを行った。介護者への介護負担感については、音楽療法群でのみ介護負担感が軽減する傾向がみられた(p=0.1) 。以上により音楽療法は介護者にとっても有用であることが示唆された。
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症例報告
  • 奥村 由香, 森 志保, 森 美香, 石川 明奈, 槇林 優, 浅野 好孝, 篠田 淳
    8 巻 (2015) 1 号 p. 27-37
    公開日: 2015/11/17
    ジャーナル 認証あり
    重症の外傷性脳損傷による最小意識状態患者に対し、残存脳機能を刺激する音楽療法(1 回40 分、週2 ~3 回)を 従来のリハビリテーションに併用して実施した。4 カ月後、左手のわずかな動きで打楽器の音出し動作が可能となり、Yes/No 反応での選曲や、楽器が鳴らされた順序を眼球運動で示すことが可能となり、意思表出に関わる反応の再現性と迅速性が向上した。8 カ月後、左手と腕の動きでキーボードの音階を昇降する音出し動作が可能となり、それと同じ上肢動作で意思表出が可能となった。音楽療法は、最小意識状態患者の意識の改善と、意思表出を補助する上肢機能の改善において補助的成果があったと考えられる。
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