今後の循環型社会システムの構築に向けて重要なのは,いかにして効率的に環境負荷を低減しつつそのシステムへ移行するかである。そのためには個別プロセスでの対応からシステム全体での総合的な対応が必要である。 そこで本稿では,循環型システムとして先進的な日本の古紙利用システムを例に,そのシステム全体での物質フローの効率化いわば紙のライフサイクルの観点から,どのようにして効率的に環境負荷を削減していったら良いのかを検討した。また,持続型システム構築の例としてCO
2排出課徴金・環境基金制度による環境対策の枠組みについて述べた。
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