「マングローブ植林大作戦」と銘打った南部タイにおけるボランティア植林活動は、これまで1994年~1998年の5年間、継続的に実施されてきた。この植林活動に参加した「日本人ボランティア」は延べ457名、タイの「地元住民」は延べ5,500名に達している。この植林活動は、失われた海の豊かな「生態系」と「生物多様性」を復活させ、植物の持つ活発なCO
2固定化作用により「地球温暖化防止」に貢献するものとして期待されている。しかし、以上のような自然科学的視点からだけでなく、ここでは社会経済学的な視点からも、マングローブ植林活動が地域社会に及ぼす影響について考察した。
抄録全体を表示