都市における一般可燃ゴミのエネルギー利用技術の評価を目的として開発された最適化型エネルギーモデルであるROSE(Refuse Option for Supplying Energy)モデルを用い、将来におけるゴミ発電の導入可能性について、東京都23区を対象として検討した。その結果、可燃ゴミ処理の広域化を前提として大型のスーパーゴミ発電を含むエネルギーシステムを導入することにより、コストの増加を伴うことなく対象地域における系統電源からの電力供給量および電力供給に起因するCO
2排出が削減出来ることを示した。通常の小規模なゴミ発電は、システムコストを最小化する場合は導入されないが、CO
2排出量を最小化する場合には導入される。可燃ゴミからのエネルギー供給の推進に当たっては、コストおよびCO
2排出量の両面からの検討が必要である。
抄録全体を表示