MACRO REVIEW
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29 巻, 1 号
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研究ノート
  • 角田 晋也
    2017 年 29 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    データの私有財や公共財としての排除性や競合性について考察した。データ自体とその利用を区別するとデータ自体には競合性がないことになる。利用法が自明なデータは利用を物理的に制限することは困難で、あくまで法的に制限することになる。ピアレビューとオープンサイエンスの関係、及びデータの加工と出自についても考察した。
  • 廣畑 伸雄
    2017 年 29 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    ネパール大地震は、2015年4月25日に、同国の首都カトマンズ市に隣接するガンダギ県を震源地として発生し、マグニチュード7.8を記録した。その後も余震は続き、5月12日にはマグニチュード7.3の地震が発生した。カトマンズ盆地はもともと地盤が軟弱であり、レンガ積みなど耐震性の低い脆弱な建物が多いことから、歴史的建造物を含む多くの建物が崩壊するなど甚大な被害を被った。また、死者数は8,460人と報告されている。このネパール大地震から2年を経過しているが、インフラの復旧、崩壊建物の除去・再建などの作業は遅れているのが実情である。本稿においては、この災害復旧作業が遅れている要因を、特に同国の、①政治問題、②民族問題、③地理的要因と経済問題などの総合的視点から明らかにする。
  • 新田 義修
    2017 年 29 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    東日本大震災津波により水産業を基幹産業とする沿岸地域では、サケの定置網やホタテ、カキ、ワカメなどで甚大な被害を受けた。特に、沿岸で行う定置網漁業の収益性がサケの水揚げ高の激減により悪化した。そこで、水産業の復旧・復興に関して農水省によって進められている「先端技術」の導入対象となる岩手県のサケの放流事業の現状と課題を明らかにし、今後の方向性を示した。主な結果は、サケの回帰率低下の傾向を過去のデータより予測すると1970年代の回帰率に近い傾向が見られた。そのため、「先端技術」の導入による放流事業の再構築によって回帰率向上が期待される。次に、定置網(漁業)の現状を整理すると、サケが基幹となる収入構造となっており、放流事業への「先端技術」の導入による回帰率の上昇が求められることが明らかになった。
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