MACRO REVIEW
Online ISSN : 1884-2496
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31 巻, 1 号
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研究ノート
総説
  • 角田 晋也
    2019 年 31 巻 1 号 p. 5-11
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/01
    ジャーナル フリー

     ボストン コンサルティング グループの戦略パレットでは、「事業の外部環境を予測可能か否か、および改変可能か否か」の2軸で戦略アプローチを4象限に分類し、戦略アプローチごとに適した思考フローを推奨している。他方、佐宗(2019)も「全く新規に創造するのか、それとも効率を向上するのか」および「動機が内発的か、それとも外発的か」の2軸で思考を4象限に分類している。本稿では両者の類似点と相違点を整理した。シェーピング型戦略アプローチはデザイン思考と、ビジョナリー型戦略アプローチはビジョン思考とそれぞれ相性が良く、事業に対する規制の整備の程度に応じて適切に選択すれば新産業振興の際に有効である。ここで、予測可能性は規制の整備の程度に大いに依存する。

研究ノート
  • 角田 晋也
    2019 年 31 巻 1 号 p. 12-16
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/01
    ジャーナル フリー

     近年、米国の機関投資家の資産運用で気候変動リスク分析を重視する動きが強まっている。従来、台風による高潮や洪水などの水害に各企業が曝されるリスクを分析する際にハザードマップが用いられてきた一方で、日本でハザードマップに気候変動が反映されるのはこれからである。また、日本に本社のある企業であっても、国外に生産拠点を持つものも多いので、東南アジア他の生産拠点や物流網でも気候変動の予測値に基づいたハザードマップが整備されることが望ましい。

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