MACRO REVIEW
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研究ノート
  • 寺尾 大佑, 梅澤 拓也, 山崎 乃亜, 八太 昭道, 小島 紀徳, 伊藤 拓哉
    2026 年38 巻1 号 p. 1-10
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/15
    ジャーナル フリー

     小規模分散型ガス化プラントとしてこれまでに渦巻き状移動機構を内部に有する新規水平回転円筒炉が考案された。これは水平回転円筒炉を移動機構によって燃焼室とガス化室に分割した構造となっている。これにより、燃焼室で発生した熱は熱媒体粒子を介してガス化室に送られ、気相は移動機構に充填された粒子がガスシールとなり分離されるため、燃焼ガスによって合成ガスが希釈されることなく部分燃焼ガス化が可能となる。

     先行研究において渦巻き状移動機構の粒子出口面積が粒子移動速度、流路長さがガスシール性に影響することが報告された。しかし、粒子出口と流路は同一平面上に存在するため、これらはトレードオフの関係となる。そこで二層式移動機構を考案した。この移動機構は粒子の行きと帰りの流路を移動機構の裏と表に分けることで、流路の長さを増やしても、従来の移動機構より大きな出口面積を確保することができる。本研究では、二層式移動機構のガスシール形成条件について検討を行い、ガスシール性の高い移動機構を開発した。

研究ノート
  • 角田 晋也
    2026 年38 巻1 号 p. 11-15
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/15
    ジャーナル フリー

     本研究は、人工知能(AI)による認知代替が加速するポストAI時代において、相対的価値が上昇する「非代替的な人間体験」(AIによる論理的代替が不可能な、個人の生存本能や自尊心を伴う真正な身体的・精神的経験)を工学的に資産化する「愛憎劇の三次元構造」モデルを提案する。本モデルは、法的・技術的安全(第1次元)、予測不能な感情的摩擦(第2次元)、および感情ログを精神的成長へと転換するメタ規則(第3次元)を統合したマクロシステムである。本稿では、厚生労働省の統計的知見やレジリエンス理論を援用し、現代の無菌化社会における自律性喪失の課題を分析する。さらに、イーロン・マスク氏の初期体験等の事例を演繹的に検討し、本モデルが従来の教育体系(MBA等)を補完・超越する「自律性スコア」を創出可能であることを示す。これにより、人的資本の評価軸を転換し、マクロ経済の持続的成長に寄与する新たな社会インフラとしての可能性を論じる。

  • ―参入側の適応資質、人流の通時的普遍性、およびマクロ的境界条件の言語化―
    角田 晋也
    2026 年38 巻1 号 p. 16-19
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/15
    ジャーナル フリー

     本研究ノートは、持続可能な多文化共生社会の実現に向け、社会価値を「保持すべきコア(核)」と「変容を容認すべき形式」に分離し、それらを戦略的に設計・言語化する枠組みを提案する。マクロエンジニアリングの視点から、縄文時代以来の衛生概念を日本の不変の境界条件とし、弥生時代の渡来人受け入れをシステムの動的安定に向けた成功モデルとして分析する。本稿の核心は、参入側(移民)に求められる「適応資質」の多層的定義にある。高度専門人材によるシステムアップデート機能と、単純労働者によるシステム稼働維持機能を対比し、各層に求められる資質が社会全体の摩擦低減にどう寄与するかを詳述する。また、古代と現代における移動動機が「生存確率の最大化」という点で本質的に共通であることを明らかにし、在独日本人コミュニティ(約4.2万人)の適応事例を通じて、ハイコンテクスト文化の文脈察知能力の有用性を実証する。結論として、国家による「非交渉のコア」の言語化責任と、参入側の「資質」の適切なマッチングが、多様性を社会の活力へと転換するための戦略的必然であることを提言する。

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