MACRO REVIEW
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4 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 真に日本に期待するもの
    アラジン タイムール
    1991 年 4 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    湾岸戦争とは何だったのかと説く以前に戦争の実体そのものを正しく理解する必要がある。日本では戦争も平和も偏見の目で見る風習がある。戦争は戦闘と物資,経済や利害関係の見苦しいぶつかり合いの場であり,人種,宗教,イデオロギ等の違いから生まれるものではない。人種は問題であれば太平洋戦争の「鬼畜米英」は今の良きパートナーになれるか? 宗教であれば同じ宗教のイラク・イラン・クウェート戦争になるか? タブー視されてきた日本の防衛や何らかの形で関わってきた戦争,太平洋,朝鮮,インドシナを原因から後遺症まで徹底的に究明すべき。さらに一歩進んで,いくつかのシナリオを考える。敗戦の時,ソ連は山形県位まで占領していたら? 朝鮮事変の時,北朝鮮と中国は日本の南で何とか共和国を構成していれば? 蒙古の攻撃の時(わずか700年位前),そこで国を築いていたからといって(パレスチナの場合,2,000年前ユダヤ人が一時国を築いたように)。中東ではパレスチナの問題はマグマになっている。日本はアラブ諸国とのコミュニケーションを図るべき。組織的に情報の交換が出来る仕組みになれば,相互に必要とされるものが明白になる。
  • 岩淵 雅明
    1991 年 4 巻 2 号 p. 7-23
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    例えば,優秀なテレビの性能は,優秀な部品で作られ,かつ,優れた設計と,正しい工程を経ることにより生まれる。そして,その優れた部品も,正しい品質の材料(QC合格品)があって初めて成立する。ではマクロエンジニアリングの系を構成する,部品の一つは,人間自体であり,その頭脳である。そしてそれらを支えているものは,農産物を主体とする,食品という名の部品である。この食品が正しい部品足り得るためには,正しい,土地,水,空気,等の環境,肥料,そして農法が,正しくなければ,ならないがそれらは,もはや望むべくもない。その結果,否応なしに,現代人は,「モドキ」食品とつき合わざるを得ない,羽目になってしまった。しかし,この「モドキ」食品とうまく付き合う方法が,全くないわけではない。
  • 近隣諸国との共存共栄を図るには
    新田 義孝
    1991 年 4 巻 2 号 p. 25-28
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    地球温暖化,酸性雨,オゾン層破壊等々グローバルな環境問題抜きには人類の将来を語れない。来世紀中葉には世界人口が100億にも達するのに対し,人類の繁栄を維持するには,エネルギー開発が必要である。しかし一般にエネルギー消費はグローバルな環境を破壊する方に作用するので,環境保全に矛盾しないエネルギー開発が必要である。 途上国援助,我が国の環境保全の双方を充たすエネルギー開発とは何かを,具体例を交えて提案する。
  • 宮本 隆司
    1991 年 4 巻 2 号 p. 29-35
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    文法は文学ではなく,科学である。したがって,主語とか未来形とか進行形等というからには,それが何故に主語等なのか? との理論的裏付けをしなければならない。 それをせずに,苦し紛れに例外だらけにした従来の文法を全く否定し,文章を科学し,すなわち理論的に分析し,それを理論的に組成したものである。
  • 山中 龍夫
    1991 年 4 巻 2 号 p. 37-40
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    有人字宙輸送システムの安全設計について,輸送システムと地上輸送システムとの相違を述べながら現状を紹介する。輸送システムが地上の輸送システム(鉄道,車,船,航空機など)と異なるのはインフラストラクチャーが未だ整備されていない現状と宇宙軌道へ達するのに莫大なエネルギーを必要としており,そのために地上の全ての輸送手段と比較して多量の推進剤を搭載する必要があるからである。このような宇宙輸送系の開発の経緯とその中で行われたロケットの有人仕様化の努力,及び宇宙インフラストラクチャー整備の目的で開発されたスペースシャトルの安全設計とその限界について述べ,将来型有人輸送システム研究開発努力における安全設計に対する考え方を紹介する。
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