Journal of Neuroendovascular Therapy
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6 巻 , 4 号
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原著
  • Shinya KOHYAMA, Ikuo OCHIAI, Nahoko UEMIYA, Tomoyuki YOSHIHARA, Fumita ...
    2012 年 6 巻 4 号 p. 235-239
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    Objectives: Although use of the small-sized catheters is less invasive for cerebral angiography (CA), difficult manipulability for tortuous vessels is a limitation. We report the clinical feasibility of a newly developed 3.3Fr catheter for CA in terms of manipulability.
    Methods: The data of 80 consecutive patients who underwent CA via the femoral or radial arteries using the newly developed 3.3Fr catheter were analyzed retrospectively. The duration of the CA procedure and fluoroscopy procedure in patients who underwent CA using a 3.3Fr catheter were compared with those in patients who underwent CA using a 4Fr catheter. We also analyzed the data of 14 patients who underwent CA with the new 3.3Fr catheter and had previously undergone CA with a 4Fr catheter using the same procedures including access routes and selected vessels.
    Results: CA was completed in all patients without any complications using the 3.3Fr catheter. The differences in the durations of CA and fluoroscopy were not statistically significant between the 3.3Fr and 4Fr catheter groups. There was also no significant difference in CA outcome in the 14 patients who underwent the same procedure using different sized catheters.
    Conclusions: The newly developed 3.3Fr catheter is useful for CA and its manipulability is the same as that of the 4Fr catheter.
  • 小柳 正臣, 吉田 和道, 岸田 夏枝, 黒山 貴弘, 西 秀久, 奥 圭祐, 永田 学, 吉本 修也, 鳥橋 孝一, 黒崎 義隆, 定政 ...
    2012 年 6 巻 4 号 p. 240-244
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】我々は頚部頚動脈狭窄症に対しMRIプラークイメージングによる検討を行ってきた.Black-blood法T1強調画像(BB-MRI)にて高信号を示しプラークボリュームの多いプラークを有する症例は頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting;CAS)ハイリスク症例と考え,頚動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy;CEA)を可能な限り施行することとしてきた.その方針に基づいたCASの治療成績につき後方視的に解析した.【方法】対象は,2002年9月より2010年3月の間,緊急をのぞく頚部頚動脈狭窄症に対して,術前にMRIプラークイメージングを施行しえたCAS 78症例.【結果】BB-MRIにて,プラーク全体の近傍筋組織に対する信号相対比(relative overall signal intensity;roSI)は平均1.20±0.31であった.roSI 1.5以上の著しい高信号を呈する病変は7病変(9.0%)であった.新規同側DWI陽性病変は23症例(37.1%)に認めた.術後30日以内の脳卒中,心筋梗塞および死亡は2例(2.7%)であった.【結論】術前に非侵襲的なMRIプラーク診断による精査を行うことで,CASハイリスク症例を選別し,より安全にCASを施行することができると考えられる.
  • 緒方 敦之, 加藤 徳之, 山崎 友郷, 粕谷 泰道, 池田 剛, 三木 俊一郎, 園部 眞
    2012 年 6 巻 4 号 p. 245-251
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】後拡張を省略した頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting;CAS)の治療成績を検討する.【対象と方法】2010年1月より2012年4月までに当院および関連施設にて施行したCASは81患者85例であり,全例で後拡張を省略した.術後30日以内の脳卒中,心筋梗塞,死亡および術翌日のMRI拡散強調画像(DWI)における高信号の出現,術後31日以降の同側脳卒中および再狭窄について検討した.【結果】症候性病変49例(57.6%),無症候性病変36例(42.4%)であった.使用した遠位塞栓防止デバイスは,GuardWireが25例,FilterWire EZが60例である.30日以内の脳卒中は2例(2.4%)で,無症候性病変に脳梗塞を1例(2.8%),症候性病変に頭蓋内出血を1例(2.0%)に生じた.心筋梗塞および死亡例はなかった.DWI高信号の出現は12例(14.1%)であった.治療後31日以降で,同側脳卒中は1例(1.2%)であり,再狭窄は3例(3.5%),そのうち再治療を行ったのは1例(1.2%)であった.2種類の遠位塞栓防止デバイス間で,周術期脳卒中,DWI高信号の出現に有意差はなかった.【結語】後拡張を省略することはプラークの破壊を最小限にし,塞栓性合併症の低減に寄与していると考えられ,中期成績も良好であった.
  • 入江 恵子, 中居 康展, 中原 一郎, 廣瀬 雄一, 根來 眞
    2012 年 6 巻 4 号 p. 252-257
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】ISAT(International Subarachnoid Hemorrhage Aneurysm Trial)の報告以降,破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術が第1選択の治療法として行われる機会が増えている.しかし,脳動脈瘤の診断は,3次元画像診断を主とした低侵襲診断が普及し,脳血管撮影を行う機会が減少している.また,脳動脈瘤コイル塞栓術は,施設によって治療症例数が異なり,治療の安全性を高めるためにもoff the jobのトレーニングが不可欠である.近年,高度のコンピューターシミュレーターが開発され,臨場感あふれるシミュレーションが可能になっている.そこで,脳動脈瘤コイル塞栓術においてコンピューターシミュレーターVIST(Vascular Interventional Simulation Trainer,Mentice Corporation Sweden)を用いてハンズオントレーニングを行い,実際の血管内治療の経験と技能判定の各種パラメーターとの関係を検討した.【対象および方法】VISTを用いたハンズオンを受講した22名を対象とした.コンピューター内に組み込まれている脳底動脈先端部動脈瘤を用い,コイル塞栓術を行った.技能判定のパラメーターとして,1)全手技に必要とした時間,2)使用造影剤量,3)全透視時間,4)使用コイル数,5)塞栓率(VER)%を検討した.日常診療における脳動脈瘤塞栓術の治療経験数がA群20例以下の12名とB群21例以上の10名に分類し,パラメーターをもとに両群を比較検討した.【結果】平均塞栓率はA群36.4%,B群47.0%(p≦0.01)であり,日常診療における脳動脈瘤塞栓術の治療経験数が多いほどVISTで良好な塞栓率(VER)%が得られる傾向が認められた.【結論および考察】実臨床での経験数が多いことがシミュレーターにおいてVER高値として反映された.脳動脈瘤コイル塞栓術におけるコンピューターシミュレーター(VIST)を用いたハンズオンは受講者のスキルを判定できるだけでなく,繰り返し行うことより実症例における手技の向上にも繋がることが期待できる.
症例報告
  • 根木 宏明, 石原 正一郎, 上宮 奈穂子, 落合 育雄, 嶋口 英俊, 金澤 隆三郎, 山根 文孝
    2012 年 6 巻 4 号 p. 258-261
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】重複眼動脈を伴った眼動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1例を経験したので報告する.【症例】74歳,女性.めまいの精査にてMRIを施行し,眼動脈瘤を指摘された.精査にて眼動脈は重複眼動脈であり,原始背側眼動脈および,原始腹側眼動脈が存在していた.我々は,原始腹側眼動脈を含め動脈瘤を塞栓し視野障害,血栓性合併症を含めた合併症なく,完全塞栓を得た.【結語】重複眼動脈に伴った眼動脈瘤は稀である.解剖や血行動態の理解が重要であり,血栓合併症を含めた合併症の減少に結びつくと考えられた.
  • 上宮 奈穂子, 石原 正一郎, 前島 伸一郎, 大沢 愛子, 根木 宏明, 落合 育雄, 嶋口 英俊, 金澤 隆三郎, 山根 文孝
    2012 年 6 巻 4 号 p. 262-269
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/05
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】内頚動脈-前脈絡叢動脈破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後に重度の健忘症候群を呈した症例を報告する.【症例】34歳,男性.くも膜下出血で発症し,多発脳動脈瘤を認め,内頚動脈前脈絡叢動脈分岐部瘤を含めた計3箇所の動脈瘤に対し,コイル塞栓術を施行した.術中に一時的な前脈絡叢動脈の閉塞を認め対処したが,術後,見当識障害,近時記憶障害や記銘力障害,遂行機能障害を認めた.MRIでは右内包膝部,脳梁膨大部等に多発性梗塞巣を認めた.【結論】本例は後交通動脈が未発達で前脈絡叢動脈から視床灰白隆起動脈が分岐していたために,同血管の一時的な血行途絶が直接的に辺縁系のPapez回路を損傷し,健忘症候群が生じたと考えられた.
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