科学技術社会論研究
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最新号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
シンポジウム
短報
  • 調 麻佐志
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 11-12
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー
  • 政府における検討について
    前澤 綾子
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 13-21
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー
  • 人文学の観点から
    安藤 泰至
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 22-31
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー
  • 利光 惠子
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 32-40
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー
  • 小川 眞里子
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 43-52
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     筆者自身のテーマについては,特集に先立って2020年3月に短い報告を『GRL Studies』に発表しているので,関係図表はそちらに譲り,本稿では出来るだけ重複を避け新しい情報を盛り込むよう努めた.戦前に女性博士は100名以上誕生し,その8割以上は医学博士であった.彼女たちに正規の大学教育は開かれておらず,医学部や工学部が女性に門戸を開くのは戦後のことである.戦前において科学を学び研究を志す女性を救ったのは,1917年創立の理化学研究所であった.戦後,新制大学が開かれ建前上女性はどの学問を志すこともできるようになった.しかし,日本初の女性工学博士の誕生は1957年であり,STEMM分野への女性の進出は依然として少ない状況であった.女性の専攻分野に多様性が出てきたのは,1986年の男女雇用機会均等法が施行されてからである.今日,日本のみならず,世界的にSTEMM分野の人材の多様性が求められ,女性の参入が期待されてはいるが,他の先進国に比べ日本は大きく後れを取っている.九州大学をはじめ女性枠採用教員の活躍は,ダイバーシティ推進に向けた大きな一歩と言えよう.

  • 比較対象としての経済学
    隠岐 さや香
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 53-63
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     日本の場合,経済学は受験の際に「文系」とされながらも数学が重視される分野である.学校基本調査によると,1980 年代には男子学生の比率がきわめて高く,女子学生は物理学分野と同程度しかいなかった.しかし,この30 年間で女子学生数は増えて,その伸び率は,理工系の中で最も女子学生比率の高い生物学分野の上昇率を上回っている.数学の利用という共通点を有しながらも,理工系諸分野と動向が異なる背景には何があるのだろうか.また,このような傾向は今後も続きうるのだろうか.本稿では経済学分野の歴史的経緯や文化的背景を確認した上で,日本の学部および大学院の経済学部分野における女子学生比率の動向を検証する.その上で「天賦の才」概念や,学問対象におけるジェンダー・バイアスといった問題に関する先行研究を踏まえて,経済学と女性の関わりにおける特徴を考察し,自然科学・工学諸分野との比較を試みる.

  • 井上 敦, 一方井 祐子, 南崎 梓, 加納 圭, マッカイ ユアン, 横山 広美
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 64-78
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     本稿では,ジェンダーステレオタイプと理系への進路希望との関係を調べ,ジェンダーステレオタイプが理系選択の障壁になっているのかを考察した.2012 年に実施された「高校生と母親調査」のデータを用いて分析したところ,「男は外で働き,女は家庭を守るべきである」という性別役割分業に関するジェンダーステレオタイプを肯定した女子生徒に比べて,肯定も否定もしなかった女子生徒および否定した女子生徒は,理系を希望する確率が高く,統計的に意味のある差が確認された.一方で,「男性の方が数学や専門的な技術を使う能力が高い」という能力に関するジェンダーステレオタイプは,男女ともに,理系への進路希望とは統計的に意味のある関係は確認されなかった.また,理系科目の成績,親の学歴や世帯年収といった家庭環境も,理系への進路希望と統計的に意味のある関係を持っていることが確認された.性別役割分業をはじめとする社会全体に未だ根強い男女不平等観を解消することは,女子生徒の理系分野への進路選択の障壁を取り除くことにも大きく貢献するものと考えられる.

  • 日本とイギリスの比較研究
    一方井 祐子, 井上 敦, 南崎 梓, 加納 圭, マッカイ ユアン, 横山 広美
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 79-95
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     世界的に見てSTEM分野を学ぶ女性の割合は低いが,その原因についてはよく分かっていない.本研究では,STEM分野に必要とされる7つの能力のジェンダーイメージの有無,およびこれらの能力がSTEMの6分野でどの程度求められるイメージがあるかを調べた.日本とイギリスでオンライン調査を実施した結果,日本とイギリスともに,「論理的思考力」と「計算能力」で男性的イメージが強く,「社会のニーズをとらえる能力」で女性イメージが強かった.分野別の能力については,日本とイギリスともに,物理学と数学で「計算能力」のイメージが強く,生物学では「豊富な知識量」のイメージが強かった.これらの結果は,各分野に特徴的な能力のイメージが国の違いを越えて見られる強固なイメージであることを示すものである.

  • 渡部 麻衣子
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 96-105
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     本稿では,英国における「医療・医学の女性化 feminization of medicine」をめぐる議論と対策の現状をまとめる.英国では2000 年初頭から,医師に占める女性の割合が男性を上回りつつある状況が,医学界の危機として「 医療・医学の女性化」という言葉を用いて論じられるようになった.2004 年,王立内科医協会の女性代表は,女性医師の増加は,特に激務を必要とする領域で医療の供給不足を招くと同時に,医師の社会的地位の低下を招く,すなわち「女性化は医学界を弱体化させる」と主張した.しかしこの主張は即座に批判され,医師,医学研究者の労働環境の改善を求める主張へとつながった.そして現在,同時期に発展した,学術領域におけるジェンダー均衡化を目指す施策の一環として,医学教育・研究における女性の地位向上を目指す取り組みが行われている.英国における「医療・医学の女性化」の事例は,「女性化」が,「弱体化」ではなく「変化」を促す起点となり,専門家集団が変容する過程を表す.

原著
  • ディスコミュニケーションの新たな要因と消費者団体が直面する問題
    吉田 省子
    原稿種別: 原著
    2021 年 19 巻 p. 109-124
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     中島貴子は2004 年に,食品安全委員会のBSEリスクコミュニケーションを検討し,行政や専門家と消費者との間にディスコミュニケーションが存在すると指摘し,その要因を論じた.本稿の目的は二つある.一つは,2004 年と2013 年のBSEリスクコミュニケーションを検討し,別の要因を指摘することである(3 ~4 章).それは,食品安全委員会と憂慮する市民―消費者との間に存在する,リスクコミュニケーションへの期待あるいは解釈の差異である(3 章).その差異は,日本の枠組みでは明示的ではない2 つの概念の不在に関連づけられる.IRGCのリスクガバナンスの枠組みが含む「懸念評価」とコーデックスの「その他の正当な要因(OLFs)」である(4 章).

     この状況下で消費者団体がリスクコミュニケーションの問題に直面する時,消費者団体は,あたかも自粛するかのように口を閉じてしまう可能性がある.この沈黙という状態を“scienceplanation”という概念を用いて示すのが,第二の目的である(5 章).6 章では,打開策として,ボトムアップでの物語作りの可能性が述べられる.

短報
  • 構築的テクノロジー・アセスメントによる試験的ワークショップの実施報告
    杉原 桂太, 伊藤 俊
    原稿種別: 短報
    2021 年 19 巻 p. 127-141
    発行日: 2021/05/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー

     本稿は,日本における自動運転車の社会実装を議論するために行われたワークショップを提示することを目的とする.このワークショップでは,最新技術である自動運転車の社会実装について広い視点を参加者に提示するために,構築的テクノロジー・アセスメントが用いられた.

     第一に,上記の目的を明確にし,本研究のフレームワークを明らかにする.第二に,米国と欧州,日本における自動運転車を取り巻く社会状況を提示する.ここでは,これらの地域におけるこの技術についての社会受容に注目する.その上で,社会実装を議論する場の必要性を指摘する.第三に,自動運転車の社会的な実装を議論するアプローチとして構築的テクノロジー・アセスメントを提示する.そのオランダにおける起源と特徴に着目する.第四に,ワークショップの詳細を示す.ワークショップでは三件の基調講演が行われている.さらに,日本における自動運転車の実装についての議論を促進するために三つのケース・スタディが用いられた.第五に,ワークショップの成果について議論する.最後に,全体をまとめ,今後の研究の必要性について指摘する.

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